「元カノのお母さん」
今はもう付き合いはありませんが、知り合いで二、三歳年上の男性がいました。
ここでは彼のことをCくんと呼ぶことにしましょう。
Cくんの両親は何年も前に離婚をしていて、その両親の離婚の際にまだ幼かった弟だけを母親がひきとったんだそうです。もちろんCくんもまだ子どもだったんですけどね。
Cくんと知り合った時にはもう既にCくんは成人していたのに、彼が「母親は弟だけを連れていった。」ってことを何度か言っていたのを聞きました。父親とは上手くやっているようでした、でも、母親と一緒に行きたかったのは自分だったってことを言いたかったのでしょう。長男だから我慢させられたとも言っていました。
勿論、彼には私と知り合う前にもカノジョがいました。
そのカノジョとの仲が冷めてしまい、カノジョがCくん以外の新しいカレシと付き合い出してからも、
Cくんは、その元カノの母親とは会っていたといいます。性的な意味はありません。
その母親は、娘と別れてしまったその娘の元カレを家に呼んではよく食事を振る舞ってくれたんだそうです。
「おかしいかい? おかしいよね。
でも実際、カノジョよりも、カノジョのお母さんとの方が気が合っていたんだ。
カノジョと別れた後も、何度も家に行ってよくおしゃべりをしたよ。
僕のことを本当の息子みたいに思ってくれていたんだ。」