登場人物・歴史・予告(ネタバレ注意)
◇登場人物紹介
笹倉 翔……本作の主人公。高校二年生。竹林でかぐやを見つける。
かぐや/志麻 美月……竹林で翔が拾った記憶喪失の黒髪の少女。16歳→18歳。クローン。学者のサポートのために現代に戻る。
高木 千佳……笹倉 翔のクラスメイト。佐伯の前依頼者。高校二年生。
佐伯 颯真/サジ……高校生三年生。占い師。夢魔。ゾンビなどのホラーが苦手。彼が占いをしているのは、自分の特殊な能力の限界を測るため。……高校を卒業したら、学者から解放されるはずだったが、なぜか大学に志麻がいた。
北川 正雄……佐伯颯真のクラスメイト。本人の言によると大正生まれの半吸血鬼。朝に弱い。永遠の高校生。卒業後は名を変え、別の町へ移り住む。
楽 黒義……変質者事件の犯人。今回は翔たちに協力。
狐……銀狐(妖怪)。黒義の古くからの知り合い。黒義に妖術のいくつかを教えた。
学者/志麻 命……変人。好奇心九割、使命感一割で、人類亜種の研究を始める。名前の由来は賀具夜媛命の親とされる伊志麻命から。
助手……学者の助手。女性。かぐやに現地助手の座を奪われてちょっとくやしい。
空飛ぶ椅子の人……オリジナルかぐやの兄。研究所の職員でもある。逃げ出したかぐやの回収しに現代に来た。
メン・イン・ブラック……荒事専門のクローン。彼らの服装は1990年代~2020年代のサラリーマンの服装を参考にしているが、どこかずれている。
霜山 健美……佐伯のクラスメイト。オカルトおたく。
変質者事件……変質者(黒義)が奥さんを取り戻そうとして、サジたちに阻止されるお話。前作『青雨蓮花(青絹の女)』
◇パラレル歴史 (フィクションです)
2013年以降
クローン技術をはじめ技術革新のおかげで、食糧問題が解決。
同時に医療分野での応用が浸透し、人々から、クローン技術の忌避感が薄れる。
20xx年、クローン規制の整備されていない某国が、クローン人間の発売を開始。他国も、法規制を緩め、追随する。
二年後 各国にならい日本も『クローン技術規制法』の改正を迫られる。
一年の審理の後「クローンは、“研究所内では器物”と定義する」法改正が行われる。
今回のケースは、かぐやは研究所を逃げ出した時点で、法律上『人格権』が認められるので、本人の意思を確認せず、身体を入れ替えると言うことは、十分問題視される事案。
それでなくても、人権団体がクローン人間を商品にすることを反対しているのに、外に漏れたら、社会問題。
◇予告(本編スタート前に作ったもの)
『そんなひどい世界なんて絶対嫌だ!』 主人公
『わたし……ここにいたい』 かぐや姫
『まあまあ……ね。 実際助かったし』 前空気ヒロイン
『がーでんおぶえでん?』 夢魔
『神隠しだよ』 狐
『居場所を守るのは俺にとっちゃ当たり前だからだ!』 仙人
『血自体に認識表を入れている?』 吸血鬼
『電波が届きにくくなるとか。機械がその時だけ使えなくなるとか……』 オカルト娘
『この世界は彼女の世界じゃない』 宇宙人(?)
『私にとったらこの世界の方が偏っていびつに見えるがな』 学者
一人の少女を巡る宇宙人と妖怪の戦いが、今始まる。
少年は少女を守れるのか。
『地球……』 かぐや姫