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プロローグ

長編っぽいのをやってみることにします。

とりあえず、最後まで書くことが目標です。


「恐いねぇ」


 斎賀成海(さいがなるみ)は小さく口角を釣り上げて微笑んでいた。口に出した言葉と裏腹に、成海は嬉々として自分の心を震わしていた。


 成海は紺色の寝間着姿で、リビングに置かれている藍色のソファーに腰掛け、テレビを閲覧していた。


 右手にはオレンジジュースがくんであるコップが握られていた。それを少しずつ飲み干していき、成海の喉の渇きを満たしていく。


 成海はテレビの内容に興味をそそられたのか、手ぶらな片方の手でリモコンを取り上げ、音量を上げ始めた。


 成海の関心をひきつけたものは、ニュースであった。そしてその内容は殺人事件についてである。


 成海の日課は就寝する前にニュースを見ることである。十時から三十分だけ放送する報道番組だ。今、そのテレビでは男性キャスターが事件の概要を読み上げている姿を映し出している。


 成海が「恐い」と呟いたのは、その殺人事件の内容を聞いたからだ。その殺人事件が起こった場所は驚くことに隣町だった。何者かに背後から鈍器のようなもので殴打された、という事件内容である。ちなみに、その被害者は、死ぬまで殴り続けられたそうだ。発見された時にはもうこと切れていたようだ。


 ニュースでは、毎日、当たり前のように人の死のニュースを報道する。


 それは交通事故だったり、火事だったり、病死だったり、殺人事件だったり……。


 必ず「死」というものを耳にしてしまう。


 死とは生物すべてにおいて常に隣り合わせなものである。


 しかし、何故か、人は死とは無関係のように過ごす。自分は大丈夫だ、自分はまだ死なない、とか言って。


 成海は当然ながら死ぬのが恐いだから口から本音が漏れたのだ。さらに言うのであれば、成海は自分が死んだその先が最も恐いのだ。何もかもがなくなってしまう虚無。つまり「無」が。それが本当に恐い。


 しかし、成海は笑う。


 背中合わせの恐怖こそが、成海にとって最高の悦びだからだ。

次回は、ただの説明文になると思います。

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