迷車両で行こう19
「こんにちは。岐阜羽島です。えっ。今日は何の紹介と思った方。今日は駅の紹介です。また駅かよ。とか思っても、嫌がらないでね。僕はある方面の人には結構有名なんだからね。」
お告げ:ああ。そのある方面って鉄道オタクか。まぁ、鉄道オタクなら知らないわけないよな。
「いい絵。鉄道オタクでも知らない人はいるかもしれませんよ。でも、僕はその鉄道オタクという人たちではなく、もう一つのジャンルの方たちにも広く知れ渡っているんですよ。」
お告げ:へぇ。何だそれは。
「誰に伝わっているかっていうとね。それは今の有限無実行の政治家ではなく。一昔前の有言実行だった政治家だよ。」
うP主:簡単にこの岐阜羽島駅のことを紹介するね。岐阜羽島駅は東海道新幹線の名古屋~米原間にある駅。東海道新幹線の開業当初からある駅で、駅の設備は関ヶ原の雪害による遅延のことも考えて結構広く作られている。だが、重要なことをここで言っておこう。国鉄はここに駅なんて作るつもりはなかった。
お告げ:えっ。じゃあ、なんで作ったんだ。
「それはね。当時の情勢から言うね。当時政治家の間で流行っていた四字熟語があってね。その言葉は「我田引鉄」。」
お告げ:何だそれ。「我田引水」じゃないのか。
「いいえ。我田引鉄。やることは水をわが田んぼに引き込むのではなく、鉄道をわが田んぼ。つまり、地元に引き込むことよ。そうも言われていた時代。つまり、鉄道を地元に引き込むということはその政治家の力の強さもあらわすぐらいだったの。」
うP主:まぁ、それで黙っていなかったのが岐阜県羽島市だったというだけよ。世界が注目する新幹線。そこに駅でも作ったらみんなから注目されるんじゃね。その己の欲求から、国鉄に駅を作ってくれと言った。国鉄はこれにあんまり付き合いたくないけど、作らなかったらつくらなかったで、あとあと面倒なことになると思ったので、前述したとおりの理由で岐阜羽島駅を建設。そして、当時そこに駅を作れと言った政治家はその岐阜羽島駅の駅前に銅像もたてたぐらいだった。
「だけど、僕を作った意味は本当に会ったのだろうか・・・。岐阜県には東海道本線の岐阜駅もあるんだけど、その岐阜駅から東海道本線を使って名古屋に出るのと、岐阜羽島から新幹線を使って名古屋に出るには所要時間がほとんど同じなのである。つまり、岐阜駅近隣に住んでいる人が僕を使うなんてことはあり得ない話で、僕を通勤などで使う人は何と地元の人たちのみ。」
お告げ:新幹線なのに。
うP主:まぁ、それはどうしようもないことだな。岐阜羽島駅には名古屋鉄道も乗り入れているけど、新幹線と接続が悪い。それなら、そんな時間をやたらと広い駅でもてあますよりは無料特急に乗ってさっさと名古屋まで行く方が得だと考える心理は簡単に分かる。
「・・・。」
うP主:てなわけで、地元民が9割ぐらいの岐阜羽島駅。新幹線としては本当に作った意味があったのかなかったのか。あるか。お前はどんなに駅の営業として赤字を出し続けても、お前の使命があるもんな。雪害の時の遅延対策っていう。
「うう・・・。せめて、そこは乗客を乗せる仕事にしてください。そう言えば、話は変わりますけど、お告げとのデュエルはどうなりましたか。」
うP主:ああ。それか。それは私の100戦連勝に終わったよ。まったく。お告げは萌ちゃんと違ってものすごく弱いな。
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