表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

銀の妖精

作者: 空澄叶人



池のほとりでくるくるダンス。

夜の妖精、

かっこいい。

くるくる、ひらひら、リズムに乗って、

舞って踊って、テンポを刻む。

お友だちになれたらいいな。

こちらに気づいた妖精は、

私を指さし、素敵なウインク。

ドキドキしすぎてその夜は、

近づくことすらできずいた。



池のほとりで夜を待つ。

空に星が輝く頃に、

彼はひょっこり現れる。

妖精の顔は、

イケメンだ。

いつも見てたと彼は告白。

いつも見てたと私も告白。

2人でクスクス笑い合う。

あはは、うふふと、こだまする。



池のほとりで一緒にダンス。

両手を取り合い一回転。

ひらりひらりと、

スカートゆれて、

キラキラキラリと、

笑顔がはじける。

楽しい気分で、

えくぼが浮かんだ。

明日も明後日もその次も、

私、会いに来るからね。



あれから幾夜が過ぎたかな。

池のほとりに2人で座る。

夜の妖精、

よよよと泣いた。

今日で会うのは最後だぜ。

妖精の国に帰るんだ。

悲しくって私は号泣。

せっかく友達になれたのに。

やっと一緒に踊れたのに。



池のみなもを1人で眺める

夜の妖精、

水面歩き、

ふっとこちらを振り返る。

最後にお前にプレゼント。

凄いものを、

見せてやる。



夜空の星々大きく光る。

光が池に、

降り注ぐ。

100万ドルの夜景のようで。

輝きの中に、

彼は消えた。

私は両目を丸くして、

ずうっと光が終わるまで、

うっとりうっとりしてたんだ。

流れる涙も拭わずに。



一年ぶりの、夜の池。

ここに来るのは久しぶり。

夜の妖精、

くるくるダンス。

あっと驚き近づくと、

素敵な笑顔でウインクくれた。

夜の妖精はにかんで、

私の両手を握ったの。

また一緒に踊ろうぜ。

私はコクンと頷いた。

池のほとりで一緒にダンス。

くるくる、ひらひら、リズムに乗って。

舞って踊って、テンポを刻む。

帰ってこれたの?

と私が聞くと

お前に会いに戻ってきたんだよ。

ねえ、それって、どういう意味なの。

気づけよ、鈍感、俺はお前が。

お前が…一体何なのよ?

だからつまり、それはだな。

つまりそれは、なんなのよ。

恥ずかしいから言わないでおく。

ここまで来ておいて、それは無いでしょ。

だー、うるさい、言わせるな。

ちゃんと言って。

言いたくない。

ちゃんと言って、こっちを見て。

だから、つまり、俺はお前が!

お前が?

す。

す?

す、すす、すすすっ。

え、なーに? 聞こえない!

好きだって!

……私も、貴方が好きよ。

そうなのか?

うん!

じゃあ、これからも夜に、俺に会いにきてくれるか?

いいよ?

夜風がひゅるりと吹きぬける

彼は、顔を赤くして、

私も頬をほんのり染めて、

その日は夜が明けるまで、

2人きりの舞踏会。

自然と目が合うその瞬間、

彼が私の唇に、

唇重ねてキスをした。

とっても甘い彼の口づけ。

満点の星の空の下。

大切な人が出来ました。

私の彼氏は、恥ずかしがり屋。

銀色に輝く、夜の妖精です。






15回ぐらい直し入れました。そしたら満足できました(*^^*)


その後さらにボリュームをくわえてみました。(笑)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ロマンチック〜(*^^*)♡ 短い童話を読んだ気分です。 読ませてくださりありがとうございます!
2024/01/09 11:25 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ