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銀河鉄道の食堂車  作者: Elena
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夜行列車

「ピーッ」と、暗く寂し気な汽笛が夜明けの空の下に響く。

鈴の音を鳴らす踏切を通過。

まもなく食堂車は朝の営業が始まる。

食堂車の厨房では、ちょうど仕込みが終わったところだ。

食堂車の給仕役用の寝台から身体を起こし、顔を洗って身なりを整えて、彼女が朝の仕事に向かうと、食堂車は朝の営業開始。

影法師のような客が疎にやって来て、彼女は注文を取りに行く。

いつもの朝の仕事だ。

窓の外は、片田舎の景色。

だけど町になったと思えば、駅に着く。

片田舎の町の駅。

待避線や留置線、貨物ホームに加えて小さな機関区がある。

小さな機関区は、その日によって止まって居る機関車が変わる。変わらないこの世界で変わる物は列車だろうか?

給仕役の彼女も、一度この駅のホームに降りて短い休憩。

それまで乗っていた、ぶどう色のEF58電気機関車に牽引される、国鉄スハ32系客車や国鉄オハ35系客車を主体とした列車の最後尾には、一等展望車マイテ49が連結されていたが、この後の勤務はどんな列車に乗るのだろう?

橋上駅舎で休んでいると、国鉄EF15形電気機関車に牽引される貨物列車が発車した。

そして、次の勤務となる列車が準備を始めた。

留置線で入換作業を行っているのは、DD51ディーゼル機関車と24系客車。B寝台車3両とA寝台車1両。そして、A寝台車とB寝台車の合間に食堂車オシ24。最後尾には電源車。

今、留置線からDD51ディーゼル機関車に牽引されてホームへの入換作業を終えた列車に、彼女もまた食堂車の給仕役として乗り込む。

もう夕方。

また、夜行列車の勤務が始まるのだ。

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