ヴァンパイアグールともう直ぐ決着
よろしくお願いします
一話から十話まで文章を三人称寄りに変更しました。
「痛ぇ……」
前方にはさっきと同じ体勢でこっちを見下ろすゴルドがいる。
(あんなのありかよ……)
そのまま追撃しようと思ったんだけど、防がれてしまった。しかもさっきの攻撃は毒付与が含まれていたらしくて、体から毒のエフェクトが発生している。
毒は持続ダメージを与える状態異常だ。【毒耐性・小】があるから軽減されているのだろうが、今発動している【死にゆく業火】と合わさって毎秒かなりのHPを削っている。
(さっさと決着をつけないと)
【命の種火】で復活できる回数は三回、それ以降はクールタイムがなくなるまで新しいものをストックする事が出来ない。
「【ブラッドジャベリン】」
ゴルドがさっきの血の槍を撃ってきた。
【死にゆく業火】を解き、ゴルドが放ってくる魔法を避けながら、HPの回復を待つ。
HPが回復したら【死にゆく業火】を発動、さっさと同じ手段で
「【フレイムショット】――ッ!」
◆□◆□◆□◆
「――ふぅ」
(あと、もう少しだ)
【フレイムショット】からの近づいて一撃を叩き込む、その方法を何回か繰り返した後、俺のHPは残り三割、相手のHPは――残り三割。
「【フレイムショット】――ッ!」
(よしっ!このままさっきと同じで)
「【フレイムダッシュ】――ッ!」
さっきと同じでゴルドは手をかざして、【フレイムショット】を握り潰そうと――
「……してない?」
(さっきとモーションが違う!)
「くそっ!」
失敗した!もうスキルで加速してしまった。この速度じゃ止まれない。
(もうこうなったら!)
「――ダメージ覚悟で叩き込む!」
俺はスキルを維持したまま、ゴルドの方へ走る。俺は【死にゆく業火】でもともとHPを削ってんだ。今更ダメージなんて怖くないぜ!
ゴルドは【フレイムショット】を無視して俺の方に手をかざした。
「―――《我が受けた傷・相手を優しく包み込め・積み重ねた戦いの歴史を」
ゴルドが詠唱を始めると、当たりに広がったゴルドの血や、ゴルドの体から血が流れ出し蠢き始めた。
(あの量の血がこっちに攻撃してくるのか!)
まずい!
(さっさと決着をつけないと!)
俺はさらに全力で駆けた。
「血となって吹き荒れろ》――」
ゴルドは詠唱が完了したらしい。
「これで――ッ!」
俺はゴルドの位置にたどり着いた。
「――【復讐血】」
「――【フレイムインパクト】――ッ!」
――膨大な血の奔流と、命を燃やした炎の一撃がぶつかった。
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