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ヴァンパイアグールとハイゾンビ

よろしくお願いします

 俺はゾンビに向かって怒りをぶつけ、魔法を放つ


 「行けぇ!【フレイムインパクト】――ッ!」

 「【ウィンドカッター】――ッ!」


 俺とウクの二人が放った魔法が着弾した!


 「グギャアァアア!」


 食らってはいるが死んでないな。レベルの低い雑魚ゾンビじゃない。ならば――ッ!


 (このまま畳み掛ける!)


 「ウク!このまま続けるぞ!」

 「わかった。【ウィンドショット】――ッ!」

 「俺も【フレイムショット】――ッ!」

 

 二人でショット系の魔法を使った。もちろん動きの遅いゾンビは当たる……でもまだ死んでいない。

 俺ら二人はステータス的にかなり魔法の威力が高い。それを二回食らって死なないゾンビなんて初めてじゃないか?ゾンビ自体は遅いから俺らがいる場所まで来るのにまだまだ時間があるから攻撃される心配はないけどね……それにしても


 「耐久高いなー」

 「高いね、もしかして違うモンスターだったり?」

 「確かに俺らモンスターの情報見てないね」


 (ふむ……)


 俺はモンスター情報を見る。



 ハイゾンビ レベル13


 ゾンビになり長い間崩れなかった個体。その肉体は長い間溜めた魔力によって保護されている。稀に魔法を使う個体も存在する。



 「ハイゾンビだって、レベルもなんちゃ高い」

 「だね、魔法を使う個体が存在するって書いてあるけどコイツは違うのかな?」


 (あ、書いてあったねそんな事) 


 「違うんじゃね、さっきから攻撃してるけど何もしてこないし」

 「経験値高そうだね」

 「だね。さっさとやっちゃおう」

 「もっかい【フレイムショット】――ッ!」

 「こっちは【エアハンマー】――ッ!」


 ウク、ぽんぽん違う魔法が出てくるな一体魔法のレベルはいくつなんだ?聞いてみるか。

 もちろん攻撃の手は休めない。

 

 「いろんな魔法使えて良いね、【フレイムショット】――ッ!」


 (羨ましい)


 「うん。まあ、職業は剣士だけどね【エアカッター】――ッ!」

 「えっ!?剣士なの?」

 「うん、意外?」

 「うん、魔法ばっかり使ってたから【フレイムインパクト】――ッ!」


 あれだけ魔法を使って剣士とは驚きな、て言うか剣士であの魔法の威力なのかよ。どういうステータスしてんだ?


 「お前、今レベルいくつよ?」

 「今?」

 「うん」

 「【エアショット】――っと、今は42だよ」

 「よんじゅうにぃ!?」


 (高過ぎだろ!)


 俺まだレベル18なんだけど。一体なぜこんなに差が付くんだ。プレイヤースキルか!

 プレイヤースキルの差か!?


 「高いね……」

 「まあ、種族違うから、ステータスの上がり方も違うからね【エアインパクト】――ッ!」

 「まあ、それもあるけど何でこんなに差があるんだ」

 「一体を倒すのにかかる差が有るんじゃない?」


 (かかる時間?)


 「【フレイムショット】――どゆこと?」

 「一体あたりのモンスターにかかる時間ってこと。エルカは夜は強いけど昼は雑魚じゃん?【エアカッター】――それに寝ないといけないから夜は長時間ログインする事が出来ないからね」

 「ああ、確かに。それはあるかも【フレイムショット】――ッ!」

 「でしょ?……ん?」

 「どした?」


 「グギャアァアア」


 ハイゾンビの残りHPが一割をきったとき、ゾンビの放つ咆哮の声色が変わった。


 「どうした?」

 「わからん」


 (何だ?)


 ボタ、ボタ、ピチャ


 ハイゾンビの体から気持ちの悪い音がし始めた。ハイゾンビの表面の肌が所々、波うっている。


 (キモッ……)


 「グァギャハァアアガァォオオエオ!」


 ハイゾンビがひときわ大きい咆哮を放った。


 「おいおい、なんだアレ?」

 「……さあ?」


 ハイゾンビの体はさっきまでの今にも崩れそうな感じではなく、腐肉感は消えて脈動する筋肉が見え隠れしている。本当にキモい。



 エルダーゾンビ レベル1


 遠い過去かにゾンビとなった個体。長きを過ごし生前の記憶の多くを思い出した。遥かに複雑に思考出来るため複雑な魔法を行使する個体が存在する。吸血鬼やリッチののなり損ないも稀に存在する。



 (何か凄そう)


 俺みたいに種族進化したのだろうか。エルダーって名前がついてるし、かなり長い時間をゾンビで過ごしているんだろうか?


 

 「ワレはなガきを生き――」


 

 (――しゃべった!?)


 「おい、ウク何かしゃべっ――」

 「もう、めんどい」

 「え?」

 「《竜の如き・風の力・我が吐息にのせて》【風竜の咆哮(ドラゴン・ブレス)】――ッ!」


 俺がエルダーゾンビが話し始めなことを伝えようとした、その時、明らかにやる気のなくなったウクが何かを唱えたその瞬間

 

 (ごう)ッ!


 屋敷の壁を削るかのようにウクの口から風の塊が出てエルダーゾンビを跡形もなく消し飛ばした。


 「うわ……」


 レベルの高いこいつの事だ、恐らくウクかスキルか魔法でもしたのだろう。


 (……ヒドい)


 エルカは少しだけ話している途中だったのに消し飛ばされたエルダーゾンビに少しだけ同情してしまった。

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