ヴァンパイアグールと部門賞
よろしくお願いします
俺はイベントが始まる前の、レラさんがスピーチしたフィールドに戻された。
「……」
何か納得のいかない終わり方だった。もう少ししたら、もしかしたらレラさんのSPが尽きて俺の勝ちになるかも知れなかったのに
<それではイベントの結果発表です!上位入賞者は特別フィールドに転送します>
ブンッと音がすると辺りが遺跡のようになってる所に来た。
「お、ウク達じゃん」
同じくウク、ユート、カイトも来ている。みんな上位に入れたのかな?
「エルカ!おめでとう!」
「ありがとう。そっちもね」
「ありがとう。――おっ、結果発表が始まるみたいだよ」
「見るか」
前にあるモニターにこの場所の画像が映っている。
(少し恥ずかしいな)
前にはイベントが始まる前に司会をしていたプレイヤーが引き続き司会になっている。
<それでは結果発表を始めます!まずは各部門の発表から、こちらをどうぞ!>
「誰だ?」
「――俺だな」
とウクが言っている。
(へっ、言ってろ)
これでとれてなかったら笑ってやる。
ブォンとフィールドを移動するときの音に似た音と共にモニターの画像が変わる。
「お―――」
一番上から
最高与ダメージ ロイター
ロイターという名のプレイヤーの映像が映る。
(あれがロイターか……凄い装備だな)
最高与回復 ルル
「……小悪魔系?」
「そんな感じだね」
悪魔系の種族なんだろう、角の生えたサキュバスみたいな見た目に白い神官服が良く映えている。
「……さて次は」
弱点部位ヒット回数 ウク
「ホントにとりやがった……」
「おお、本当に取れるとは……おい」
ウクの急に声が低くなった。
「何だよ?」
「モニター見てみろ……」
(いったい何?)
俺はモニターを確認する。
「何か映ってんのか?……」
最高被ダメージ “エルカ”
瞬間ダメージ “エルカ”
「………ほ?」
「わかった?」
ウクが呆れたように言ってきた。
「……マジか」
……
……
「……大丈夫?」
ウクが心配そうに聞いてきたけどそれどころじゃない。
(お、おお、おおおお、――マジか!?)
あまりの衝撃に頭がシャットダウンしてしまった。脳に情報が届くのに時間がかかる。
確かに今俺らが確認したもの意外も部門賞はあるけど、二つもとれたのは凄い。ただでさえバトルロワイヤルを生き残ってプレイヤー全体の中でもかなり上位に位置するのに、こうなってしまうとそこからさらに+αされることになるからね!
「見たか今の!?凄くない!?」
「さすがエルカ、二つも部門賞をとるとはね」
「ふふん――だろう?」
これぞロマンと吸血鬼の力だぜ!
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