ヴァンパイアグールと協力
よろしくお願いします
「ッ!―――」
(衝撃が……)
技の範囲が大きすぎて反応が出来ない。それに物凄い速度で槍が飛んできた。
ゲームだから痛みこそ殆ど無いけど衝撃は伝わるから、その凄まじさがわかる。
「……はぁ、はぁ、はぁ」
結構、吹き飛ばされたな………。
「―――うっ」
……横に狙撃野郎も飛んできている。
「お前も結局食らったのかよ」
「……ああ、仮面野郎か。もっと早く教えてくれよ」
「何を?」
「『レラ・ロッソ』のことだよ!早く言ってくれれば逃げたのに!」
「いや、知らんし……それより 」
今はそんな事言ってる場合じゃ無いけど、あえてこいつに言いたい。
「お前あのときレラさんのスキル避けただろ」
「当たり前だろうが!あんなスキル当たりたいやつがおるか!?」
……いねぇな。
「お前も俺を盾にすんなよ!」
「いや、そんな事言われても……死にたくないし」
「まぁ、良い。……で、どうするんだ?」
「どうとは?」
「あの怪物だよ!『レラ・ロッソ』のこと!」
「どうにかしたいけど、お前が邪魔なんだよ。チクチク狙撃しやがって」
「なら……ここは一つ協力しないか?」
◆□◆□◆□◆
「協力?」
「レラを倒すのに協力しよってんだ。嫌なら……
「いや協力する」
(アレをひとりで相手するのはムリ)
「っ!――マジか!?」
「マジマジ、そうでもせんと倒せそうにないし」
「おし!じゃあやるか!」
「お前、逃げるなよ?」
「そっちもな、俺の名前はロット、よろしく。出し惜しみはなしで頼むぜ?」
「俺はエルカだ。もちろん全力だ」
エルカとロットに妙な連帯感が生まれているなか、レラがゆっくりと近付いてきた。
「……あなた達、何なんですか!?」
「「いや、何って言われても……」」
狙撃野郎とシンクロしたぞ……あまりいい気分じゃないな。
ただそう言いたくなる気持ちは分かる。
(『何』とは?)
「バトルロワイヤルで2人がかり―――っ!」
レラさんの脇を雷閃が飛んでいった。
(……ええ~)
狙撃野郎、こいつ話してる最中に攻撃しやがった。なんて卑怯なやつなんだ。
「話してる方が悪い!もういっちょ《狙撃》【スナイプ・ライトニング】―――ッ!」
狙撃野郎の手から放たれた魔法はレラが動かした盾に阻まれた。
バキッ!、大きな音をたてて盾が壊れる。
「盾が……」
あの高級そうなレラさんの盾を破壊するなんて、やるな狙撃野郎。
(俺も負けてられん)
「これが俺の真の力だ!――
「……中二病?……痛いよ?」
「うるせぇ!」
(食らえ!)
「【フレイムショット】――ッ!」
するとレラがアイテムボックスから盾を出した。それもさっきと同じデザインの物を。
キィン!
弾かれた。
(……それいくつ持ってるの?)
もしかしてドロップ品じゃないの?それなら俺も欲しいなぁ。
悔しいが俺の魔法じゃあの盾を貫くことは出来ないみたいだ。
「なあ……お前もう一度あの盾壊せないか?」
この状況は狙撃野郎の魔法に頼るしかない。
「盾だぁ?いや無理だろ」
「さっき壊してたじゃないか」
「偶然だろう。確かに俺の魔法は破壊力高いけど一回で装備なんて壊せないぞ」
うるせえな、はよ行けよ。
「さっきが魔法耐久値を削ったのは確かなんだから、そのまま打ち続けろ」
「……確かにそうだな」
「じゃあ、行くぞ!」
「おう!」
こっちは二人で2対1何だぜ?
逃げるにしても、戦うにしてもこっちが有利なんだ!
1対1なら負けるかもしれないけど、ここまできたら必ずしとめてやるぜ!
「……【フレイムショット】!」
キィン!
(弾かれた……)
……
……
……行くぜ!
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