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ヴァンパイアグールとレラ・ロッソ

よろしくお願いします


 「ふ~、ここまで逃げれば大丈夫だろ」


 エルカが今いるのは林のエリア。木がたくさんあるから、狙撃のやつもエルカを見失ったらしい。


 ホント、あの狙撃野郎の射程圏から逃げるの大変だった。結構しつこかったよ……。


 逃げるときもチクチク、チクチクうざかったー!


 もう会いたくないぞ!


 (……ん?)


 何だ?

 またプレイヤーか?もう会いたく無いんだけど。


 逃げよう、そう思って音のした方に背を向けた時だった。


 (ごう)っ!


 突如、目の前の林が燃えた。


 「……は?」


 エルカは突如として現れた炎の壁にただただ呆然とするしかない。


 「【聖炎の蠢き】――」


 (……嫌な予感がする)


 聞き覚えのある声に後ろを振り向く。



 「……『レラ・ロッソ』」



 そこにいたのは圧倒的なオーラを纏ったレラだった。


  ◆□◆□◆□◆


 会いたくねぇ!バトルロワイヤル中にプロゲーマーとか会いたくねぇえ!


 装備品えぐっ!

 何か光ってるよ!

 無理だよ!勝てないよ!


 「悪く思わないでね、バトルロワイヤルだから」


 確かにそうだけど!


 「──ひっ」


 (はやっ)


 無言で切りかかって来たし、避けれないよ!

 胴体掠ったよ!


 頼む【高速再生】君、次の攻撃までに回復してくれ!

 と、とりあえず時間稼ぎだ!


 「【ファイヤーボール】ッ!」


 レラはエルカの攻撃を体を傾けて避ける。


 (ふ、普通に避けられたぁああ!)


 うわっ!

 切りかかって来ないで、頼む!ちょっと待ってくれ!

 もう少しで暗くなるんだ!日が落ちるまで待ってくれよ!


 ちょっ、うぉ!やっぱり待ってくれないよね。


 ぎゃあああ、HPが残り6しか無い!

 ぁあ!【死の縁際】が発動した!


 頼む、何か無いのか!


 ええと、ええと……あっ、HPポーション。

 それなら行けるか?

 でも、取り出せない!そんな時間が無いよ!


 後、少し!後、少しなんだ!

 あの狙撃野郎で時間使ったからもうすぐで暗くなるんだ!


 少し、待ってくれよぉおおお!


  ◆□◆□◆□◆


 そんなエルカの思いとは裏腹に、無情にも追いつめられていく。


 (まずい、死ぬっ……)


 みっともなく背を向けて逃げるが、エルカの逃げた先はたびたび起こる炎に阻まれ、さらに木々は燃え場所は狭まっていく。


 (くそぅ、始めに周りを燃やされたのが痛かった)


 もともと退路のない戦いでさらに燃えるこの場所にもう逃げる場所はないと言って良い。


 何とか耐えているものの、エルカのHPは【高速再生】で再生し、またへらされるの繰り返し。

 何度も【絶体絶命】と【死の縁際】が発動する。


 次第に始めは6だったHPは5へと、だったHPは4へと、上昇と減少を繰り返すHPの最小値は次第に減っていく。


 (やべぇ、やべぇ、どうする!)


 牽制に使っているエルカの魔法をレラは始めこそ避けていたがもはや意味をなしていない。エルカが魔法を打とうとその装備に阻まれ、お構いなしに切り込んでくる。


 (頼む!耐えてくれっ……)


 もう日は傾き、辺りの色もオレンジに染まっている。日が落ちきるまでおそらくまだ数分ある。


 もちろん、そんな事はレラには関係ない。エルカを無情にもに追いつめていく。


 幾度と無くしのぎ、耐える。


  「……もう無理か」


 夜になるまで後、数秒、


 とうとうHPは2になり、後一撃で終わると思ったその時、



  ――突如としてレラの背後から、一筋の雷閃(らいせん)がエルカを貫いた。



ありがとうございました!

もし良かったら下の【☆☆☆☆☆】からポイント評価をお願いします!

これからもよろしくお願いします!

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