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グールと鎧の人

よろしくお願いします

「……これは凄い」


 ゲームがスタートして視界が変わると、いかにもファンタジーな世界が広がっていた。

 ヨーロッパのような見た目の建物に、現実では有り得ない風景、空飛ぶ草木や大きな岩なんかが浮いている。見上げると雲の隙間から有り得ない程の澄み切った青空が広がっている。


 「遠くにも何か……もしかして島?」


 空に島が浮いているのだろうか。

 そんなものまであるなんて、流石は最新ゲーム。


 「……あっ!」


 景色に気をとられて忘れていた。

 ログインしたら連絡くれと、友人らから言われてたのだった。


 「えーと……」


 連絡するのは3人。1人はさっき電話で話してたウク。あとユートとカイト。


 それぞれのプレイヤーネームを思い出して。


 「検索してフレンド申請を……」


 検索すると、今はウクしかログインしてない。さっそくウク達にフレンド申請をしておく。今はログインしてないユートとカイトも気付いたらフレンド許可してくれるだろう。


 「あっ、許可された」


 <フレンドからメッセージが届いています>


 早速、ウクからメッセージが届いたみたいだ。

 フレンド画面からメッセージを開く。


 《街のデカい時計台の下で待っとく》


 ウクがいう時計台とは街の中心部に見える塔のことだろう、マップにも『ナラネ時計台』と表示されている。


 「──さっさと行くか、待たせても悪いし」


ファンタジー世界に胸を膨らませながら、エルカは歩き始めた。


  ◆□◆□◆□◆


 「……いやぁ、すごい」


 まわりを見ると本当に色に溢れている。


 もう時計台の目の前なのだがプレイヤー達がカラフルで人を見分けるのが大変だ。髪の色も赤や黄色、現実ではほとんど見ないようなものばかり。


 なんとなく辺りの人がこっちを見ている気が……俺の格好が変なのか?

 いや、でも初期装備の人は沢山いるしなぁ。


 こんなに見られると不安になる。

 早くウクと合流して安心したい……人と一緒にいると安心するよね。



 ──トントン



 「うわっ!」


 ウクを見つけようと目を凝らしていたら肩に衝撃があった。びっくりして振り返るとそこに居たのは、全身鎧の人。おそらくプレイヤー。


 その全身を覆っている鎧は重厚感に溢れて、明らかに上級者という雰囲気を醸し出している。黒を基本としたそれは禍々しくて、普通の人間なら恐怖を感じるだろう。


 (怖ぁ……)


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