ヴァンパイアグールとレベル上げ
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本日二回目!
明日、イベントがあるって聞いたから慌ててって感じだけど、まだまだ時間はある。
頑張ってレベル上げだ!
「……それにしても、人が多い」
やっぱり、ウクの言っていた通り皆明日のイベントに向けてレベル上げしているようだ。
「……頑張ろっ」
気合いを入れ直していざ出発。
◆□◆□◆□◆
「いや、待って────」
──目の前に広がるのは大量のモンスター達。
何これ?
何であんなにモンスターいるの?
よく見てみると、モンスターから逃げている人がいる。おそらくそのプレイヤーを追ってこっちに来ているのだろう。
そしてそのモンスター達は多分コッチに向かってきている。
……逃げよう
──大量のモンスター達に背を向けて逃げようとした────その時。
「──おーい、エルカー!」
……ん?
何か呼ばれた気がする。
「おーい!」
あれ?
モンスターから逃げてる二人組が俺に向かって手を振っているような気がする。
よーく見てみると。
「──ユートとカイト!?」
久しぶりに会ったと思ったら何してんの!?
「エルカ助けて。モンスター多すぎる!」
とユート。
「今、逃げてるところ!」
とカイトがエルカに向かって叫ぶ。
「…………え?」
モンスターから逃げてる?こっちに向かって?
ちょっと待って、ちょっと待って!
「──お前ら、こっち来んな!こっち来んな!」
「ごめんっ!方向変えたら追いつかれるから!」
マジかよ……。
俺も走り出す。
あんなモンスター達に襲われたらたまったもんじゃない!
──でも今の時間帯は昼。ステータスは半分以下に減少し、走る速度は物凄く遅い。
そんな俺が逃げきれるはずもなく──。
「──エルカごめん!」
「──申し訳ない」
カイトとユートどちらも俺の横を追い越していった。
そして俺を抜き去って行くなっ!
俺が追いつかれてたまるかと頑張って走るもステータスは正直な反応だ。モンスターとの距離は近くなっていく。
「──くっそ、あいつ等足早ぇ!」
二人はかなり遠くに見える。
あいつらちょっとは待て!
少しは助けてくれよ!
「──くっ」
モンスターが来る!
ヤバい!
……後ろをそっと振り向く。
視界を埋め尽くす大量のモンスター。
モンスター、モンスター、モンスター、モンスター、モンスター、モンスター、モンスター、モンスター、モンスター、モンスター、モンスター、モンスター、モンスター、モンスター…………。
「──────うっわ」
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