出会い
この世界は、色々な種族が共存している今は平和な世界です。獣人やスライム系、妖精族、人間、虫系、魚人族、魔族など多種多様な生物が知性を持って暮らしています。もちろんハーフもいます。その中で僕は、まだ16歳の村人です。やはり、こんな世界でも上下関係はあるわけで、お金がある人ない人も見た目からわかりやすいです。僕の家はどちらかというと、ない人だけど、生活には困らないくらいのお金はあります。僕の家族は農家をやっていて、その手伝いで取れた作物を市場で売るのが日課です。持っていった作物が6割くらいいつも売れて、残りは自分の家で食べます。8割り売れるのは月に1度あるかないかくらいです。
いつも通り、6割の作物を売って帰ろうとすると、道端にボロボロのフードを被った同い年くらいの女性が座り込んでいました。もう日が落ちようとしてるのに、こんな場所にいるのは、身なりから察しました。
「こんなところにいると風邪を引いてしまいますよ。泊まるあてがないならうちに来ませんか」
「・・・・・・」
それはそうです。初対面の男性にうちに来いなんて女性にとって疑わしいことこの上ないからです。
「では、お金を渡しますのでどこかで泊まってください。お腹が空いているのなら・・・トマトしかないですがあげますよ」
「・・・・・・」
彼女は首を横に振った。
「遠慮しないでください。困った時はお互い様ってよく言うじゃないですか。僕は困っている人は見過ごせません。受け取ってください。」
「・・・・・・」
彼女は断るのを諦めたのか、お金とトマトを受け取り、黙って立ち去ってしまいました。
これが僕と女性の出会いでした。




