ホトトギスについてお嬢様と先生が熱い議論を交わした単元
信長「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」
秀吉「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」
家康「鳴かぬなら鳴くまでまとうホトトギス」
「先生、これって、ホトトギスの鳴き声を聞きたい話だよね?」
「そうですよ、お嬢様」
「信長ってアホ?」
「また考えなしにそういう発信をする」
「だって、鳴き声を聞きたいのに、鳴かないなら殺してしまえって、頭悪いんじゃないの?」
「他のホトトギスを捕まえてくればいいことですよね?」
「その手があったわね。さすが先生だわ。私、目から鱗よ」
「これはホトトギスが主役ではなく、あくまで3武将の性格比較ですからね」
「それなら、1羽のホトトギスにこだわっている秀吉と家康がアホってこと?」
「またそういう飛躍をする。1羽で済めばそれに越したことはないですよ」
「でも、秀吉と家康って、大差ないわよね」
「そんなことはないですよ。秀吉は積極的に鳴かせようとし、家康はただただ待ちですね」
「積極的に鳴かせるって、甘美な響きね」
「またそっちに走る」
「小鳥を積極的に泣かせるって、具体的にはどうするのかしら」
「『泣かせる』じゃなくて『鳴かせる』ですよ。微妙に間違えないでください」
「やっぱり、ヒナとかを人質に取るのかしら。『この七輪でヒナを焙られたくなければさっさと鳴くのだ』とか」
「よくもまあそんな光景を即興で思い浮かべますねお嬢様」
「あら、ちょっとググってみたら、ホトトギスはオスとメスの鳴き方が違うみたい! どっちのホトトギスなのかしら」
「まあ、派手に鳴くのはオスですね」
「え、それって衆道? もしかしてボーイズラブ? きゃあ恥ずかしい」
「アホですかお嬢様、でも、その切り口は面白いですね。ちょっと調べてみましょう」
……。
「わかりましたよお嬢様。お三方の好みが。
信長:オス
秀吉:メス
家康:オス
歴史的にはこんな感じです」
「これって3武将のイメージ的には
信長:ボーイズラブ
秀吉:色ぼけ正統派
家康:ガチホモ
こういうことかしら?」
「はい、ここまで。これ以上は全年齢では厳しいので、今日はこれくらいにしておきましょうね」
こうして2人はホモネタでお昼を楽しんだ。