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十時十分、十字路で。  作者: 七賀ごふん
寂しがりや

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5/25

#5



非現実的な空間で、知らない少年と向き合っている。


「名前は? 何でこんなとこにいるんだ? いやそもそもここはどこ」

「ちょっ。待って待って、ひとつずつ答えるから」

手で制し、少年は息をついた。

「俺は間違えてたまたま入ってきちゃったんだ。でもあんまり帰る気しないから、もうずっとここにいるよ。ここは……交差点とかにだけ現れる、異世界。とか言った方が分かりやすいかな」


彼は軽く肩を竦めると、おどけた調子で笑った。

異世界なんて言葉久しぶりに聞いた。確かに例えとしては分かりやすいが、子どもに戻ったような気分だ。

訊きたい事がありすぎて言葉がすんなり出てこない。清心に、少年は笑顔で手を振った。


「ところでお兄さん、どこかに急いでたんでしょ。だから赤信号につっこんで車に轢かれそうになった……。でも安心して。ここは時間が止まってるから、今は十時十分で合ってるよ」

「え」

「はは、じゃあね。もう来たらだめだよ」


軽く肩を押される。

次の瞬間、また騒々しい音と光に包まれた。

「うわっ!」

目の前に広がったのは見慣れた景色。たくさんの人と、車。気付けば交差点の前で、信号待ちをしている状態だった。

突然大声を上げた清心を、周りは不審な目付きで見ている。


信じられない出来事だ。


戻ってきた。たった今変な場所にいたのに……!

時間的には三分ぐらいのもの。しかし確かに、自分はここではないどこかに立っていた。





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