第89話 磯崎達也という男
第89話更新です。敵組織内部で起きた裏切りと暴走、そしてついに動き出す最終決戦への準備。それぞれの立場、それぞれの覚悟が交錯します。静かに、しかし確実に戦いは近づいています。
Princess Kaguya 本部
「アガレスト…裏切るのか…」
「初めからそのつもりでした」
「予定が繰り上がっただけです」
「我が国は悪魔退治も得意だぞ」
部屋中に貼ってある護符が発動する
「悪魔ですか…申し訳ありませんが…」
「悪神なのですよ。わたくしは…」
不適な笑みを浮かべ魔力を込める。
全ての護符が一瞬で燃えて無くなる。
「全員武器で応戦。最大級の攻撃だ」
ロケット砲、バズーカー、火炎放射器
現在の最大攻撃力で攻撃を開始した。
「…それが最大ですか…ガッカリです」
「ではこちらの番ですね」
アガレストは手を振り下ろした。
銃器を持った兵士は全て吹き飛ばされる
後ろの扉が開いて新兵器が姿を現す。
3機のレールガンが一斉に放たれる。
アガレストは腕と脚に攻撃を受ける。
腕と脚は切り落とされる。
「やりますねぇ。でもまだまだです」
切り落とした腕と脚が一瞬で再生される
再びレールガンを発射するが…
シールドを張られて防がれる。
「同じ攻撃が通用する訳がない」
アガレストは風魔法で薙ぎ倒す。
レールガンが全て切り刻まれる。
「…最後の手段だな…みんなすまん」
ポケットの中のスイッチを押した。
地下のエネルギープラントが暴走。
付近一帯が焦土と化す。
付近一帯が瓦礫の山。生物反応は無い
しかし…
「…無茶をしますね…」
「全てを犠牲にするとは…」
「この私に傷付けた事、褒めてあげます」
半分体を失ったアガレスト。
捨て身の攻撃も通用しなかった。
「当日まで休息が必要ですね」
「計画外でしたがまぁいいでしょう」
「やっとあの方の想いを実現できる」
アガレストは不敵な笑みを浮かべ暗黒の闇に消えて行った。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
"牙"日本支部
ジェームズ隊長 隊長室
「…核では無いが物凄い熱量だな」
〈調査はしていますが新エネルギーの開発で使っていたようです。研究途中のエネルギー施設を暴走させて自爆したようです〉
「…わかった。引き続き調査を頼む」
「警戒だけは怠るなよ」
〈わかりました〉
"牙"とアメリカ政府…
空と地上での調査が開始された。
「今も熱が残っているって事は」
〈アガレストが傷を負っているかもな〉
「こちらに有利に働くのか?」
〈いや、むしろヤバいかも知れない〉
「10,000度以上の熱量だぞ」
〈相手は化け物なんだぜ〉
「…そうだったな。人外だった」
スマホで達也と連絡を取るジェームズ
「君に礼を言わないとな」
「部隊の危機を知らせてくれた」
「ありがとう」
〈今は協力者だからな…〉
ジェームズは達也の意見を信じた。
結果、部隊を犠牲にしなくて済んだのだ
〈ジェームズ…頼みがある〉
「恩人の頼みだ。何でも言ってくれ」
〈新堂弦之助と新堂製薬。加山製作所を守ってくれ〉
「…わかった。任せてくれ」
これで自分達が不在でも安心だ。
達也は戦う準備を進める決意をした。
新堂家 達也の部屋
「達也様。新堂製薬とこの屋敷の為」
「色々、ご尽力頂き、感謝します」
百合子達メイド一同揃って頭を下げた
「頭を上げてくれ。百合子さん」
「ここは俺の兄貴の家だからな」
「当然、働いている人も俺の身内だ」
当たり前の事をしたと言う達也。
「いえ、達也様達がいなければ…」
「我々の命は失われていたでしょう」
「それぐらい危険な相手でした」
百合子は冷静な判断で分析していた
「それがちゃんと理解できるから」
「出来る限りの準備をしていた事」
「賞賛に値します」
達也は百合子達を心底尊敬していた。
「達也様…本当にありがとうございます」
「我々は生涯達也様に尽くします」
最高の賛辞を達也に贈った。
世間の人は達也を人たらしと言うだろう
達也は人が大好きなのだ。そして、達也には人に対して分け隔てがない。
全ての人が対等なのだ。
達也は全ての人に協力を願う。
そして自分は最前線で体を張って戦う。
それが磯崎達也なのだ。
自分の出来る事全てを尽くして、最終決戦に臨んでいく。
次回…それぞれの想い。
ご期待下さい。
Princess Kaguya側の動きと、達也たちの備えを描いた回でした。次回は「それぞれの想い」。決戦前の心情に焦点を当てます。ブックマーク・感想で応援いただけると励みになります!




