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②長生きなんかしたくない魔女、溜息まじりに時を止める  作者: 志に異議アリ


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8/10

敵なんか目には



カイロスが呪文を叫び、無数の鎖が再びルナに襲いかかる。


だが今度は違った。

ルアンが前に出て斬り払い、ルナがその隙に変身魔法を使って黒い影から逃れる。


「私を縛れると思ったら――大間違いよ」


ルナの瞳に鋭い光が宿り、両手から炎が弾ける。


巨大な炎の翼が広がり、廃工場全体を朱に染めた。


カイロスが怯む一瞬――そこへルアンの刃が疾る。



 「……終わりだ」


短い言葉とともに、鋭い突きが鎖の核を貫いた。


 「ぐ、ああああッ!」

カイロスの絶叫が闇に消える。


崩れ落ちる敵を背に、ルナは深く息をつく。


けれどその瞳は、隣に立つ男を見つめていた。

 


――ずっと変わらない。


無口で、不器用で、それでも最後には必ず隣にいてくれる。



胸の奥に、かつての戦場で芽生えた感情が再び疼いた。


いや、今の彼を見たことで……それはもう、片思いの痛みではなくなっていた。




「……ルアン」

その呼び声は、長い孤独に閉ざされた心に花が芽吹くように、微かに震えていた。







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