時計(元未公開作品)
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:時計
今日は1日中、家に居た。
そして晩ご飯を買おうとコンビニへ。
部屋を出る時は必ず時計を付ける。
この時計は俺にとって大事なものだ。
大事な人からもらい、形見のようにいつも付けている。
セイコーの腕時計。
(コンビニ)
「ありがとうございました〜」
そしていつものようにまた家路を急ぐ。
そのとき腕時計を見ると、
「ん、あれ?止まってる?」
夕方5時17分で止まってた。
「くっそー、まーた直さなきゃ」
古い時計だから、
これまで何度も同じような事で修理してきた。
そしてまた家路を急いだのだが、
曲がり角を曲がっても、曲がっても、
一向に自宅アパートに着かない。
「……?」
今日はちょっと疲れてるから
アパートまでの距離を長く感じているのか、
なんて思ってどんどん歩いたのだが、
「…なんだろ」
みたいな気持ちになって、辺りをキョロキョロし始めた。
「っかしィな、なんで着かないんだ…」
日常の感覚がどうもあやふやになってくる。
こんな感覚初めてだ。していると、
「あ、どうもこんばんは。またお会いしましたね」
「え、あ、こんばんは。…あ、あなたは」
さっきのコンビニの店員だ。
店員服を脱ぎ捨てて、下に着ていたTシャツ姿で
道端を歩いてる。
変だ。
「(…仕事だろうに、なんでこの人ここに居るんだ…?)」
みたいな事を少し思った。
そして少し緊張したら時計を見る癖があり、
俺はまた時計を見てしまった。
「…あそうか。止まってたんだ」
それから何となくアパートに戻りテレビをつけて、
いつものように夜の番組を見始める。
するとニュースをしていて、
「先ほど、S町の交差点前のコンビニで強盗が入り…」
銃で撃たれて死者が出ていたらしい。
死者は2名。そこの店長とお客の2人。
事件はちょうど夕方5時15分ごろに起きた。
時計は5時17分のまま止まってる。
「……もしかして2分後に、オレ…」
あの店員、店長だったんだ。
あの人もしかもしかすると、俺と同じようにして…?
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬