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第3章 評価ゼロの反撃
Dクラスの初めての魔導演習は、荒れた。
訓練場に整列させられたのは、魔力量の少ないと評価された生徒ばかり。魔力量ゼロと判定されたカイは、その中でも最下位に位置づけられていた。
「さあ、基礎魔導行使演習を開始する」
教師がそう告げると、生徒たちは一斉に魔力を構築し始めた。火球、水流、風刃──基礎魔法の嵐が、訓練場を彩る。
だが、カイの番が来ると、空気が変わった。
「おい、本当に出せるのか?」
「ゼロ評価だろ、せいぜいスパーク止まりじゃね?」
嘲笑と侮りの視線。
カイは静かに目を閉じた。密度を高め、核心を研ぎ澄ませる。
──ボンッ!
放たれたのは、小さな火球。だがその瞬間、空気が歪んだ。
「っ……な、何だ、今の圧力……!?」
熱量と密度が異常なまでに集中していたその火球は、地面に着弾すると、爆音とともに小さなクレーターを作った。
教師が目を見開いた。
「これは……“S+密度”? だが、魔力量はゼロのはず……」
ざわつく教室。
ユリウスが遠くから苦笑した。
「面白くなってきたな」
評価ゼロの劣等生が放った、一撃の反撃。
密度の力が、ついに世界に爪痕を刻み始めた。
本格的なバトルの序章です。
カイの反撃が、ここから始まります。




