私が持ってないソレを私は奪ってでも手に入れるわ!
私が持ってないソレを私は奪ってでも手に入れるわ!
私は子供の頃からずっとそうだった!
私の家は、どうしようもないぐらい“貧乏で......。”
父親は病気で、母親が父親の代わりに朝は新聞配達、昼はスーパーの
パートの仕事、夜はスナックで働いていた。
それでも、私を含め子供が5人も居て、お金が幾らあっても足りない!
父親は物凄く優しい人だったけど? ずっと寝たきりで働きに行ける
状況ではなかったの。
私は、5人姉弟の長女で家の事は全部! 私がしていたわ。
朝4時頃に起きて、皆の朝ご飯を作り、弟達を起こして、掃除に洗濯、
お母さんはAM2時半頃、家に帰って来てそのまま疲れて寝てしまう。
でも? 私が起きる頃には、既に朝の新聞配達の仕事に出ているの!
いつ母は、寝ているのだろうと私は思った事もあったわ。
寝る時間も削って毎日、私達の為に働いてくれていたお母さん。
・・・そんな働き者の母は?
私が高校1年生の時に、過労死で亡くなったの。
家にはもう働き手がいない状態で、私が高校を中退して働くしかなかった。
私は迷わず、煌びやかなネオン街に出て、“ホステス”としてお店で働きだしたわ。
父親は凄く反対したけど?
これぐらいしないと、皆を養えないと想ったから。
その言葉を聞いて、父親もしぶしぶ納得するしかなかったみたい!
“まともに働けない自分自身を父親は責めていたの!”
俺が病気じゃなかったらと、でも仕方ないじゃない!
病気なんだから、私が働かないと弟達はどうやって暮らしていけばいいのよ!
私は死ぬ気で、必死に働いたわ!
・・・そうするとね?
みるみるうち私は、お店の中で人気が出てきて、お店に入ってたった
半年で、私はNO2まで登り詰めたわ!
給料もパンパンに、お店では封筒に入れて現金でくれるから、
お金が封筒に入り切れないほど万札がギッシリ詰まっていて、
封筒も1つじゃ足りないみたいで、何個かに分けて1回でくれるの。
家に帰って家族に私がもらった給料を見せると?
みんな驚いてこう言うの!
『“姉ちゃん凄いな!”』
『何? このお金? 見た事ないよ!』
『“俺も働けるようになったら、ホストクラブで働く!”』
『アンタはダメ! ちゃんと高校に行きなさい!』
『・・・で、でも、姉ちゃん、』
『“私は高校に行きたかったけど、行けなかったの! だからあんた達は皆、
高校、大学までちゃんと行きなさいよ!”』
『・・・姉ちゃん!』
『姉ちゃんが頑張って働くから、家の事はなんにも心配しなくていいのよ!』
【うん!】
・・・こうやって私は、一番下の妹まで高校に行かせる事が出来たわ!
一番上の弟は、今ではトラック運転手をして自分の家庭まで持つまでに。
奥さんや子供も、たまにウチに来てご飯を食べていくのよ。
父親は、私がホステスになって1年経ったぐらいに病気で亡くなったわ。
それからは私は、弟達の為だけにひたすら働いてきた。
でも? もうそろそろ、“自分の幸せの事を考えていいと一番下の妹に
私は言われたの!”
それならと? 私は思い切ってホステスの仕事を辞める事に、、、。
私の常連のお客さんは、残念だ! 辞めないでほしいと何度も言って
くれたけど、私はきっぱりとお店を辞めたわ!
それからは、お母さんが生きていた時に働いていたスーパーの仕事を
はじめるようになったの!
でも? 今まで仕事しかしてこなかったから、“恋愛の仕方がよく分からなくて”
私はスーパーの店長と付き合いはじめる事になってしまった。
勿論! “店長には妻子が居る既婚者だった。”
そうだと分かっていても、私は店長と別れる気にもなれなくて......。
何故なら、彼はお店で働いていた時のお客さんのように、“私をモノとして一切
見ていなかったから。”
【一人の女性として彼だけは私を見てくれていたの!】
だから例え? 彼が既婚者であっても私は別れない!
*
・・・でもそんな関係も2年も続けていると?
気が付けば、“彼の奥さんに私達の関係がバレたみたいで、”
『“このお店で働いている、上田春さんって子居る?”』
『ああ~春ちゃんですか、いますよ。』
『春ちゃん! 店長の奥さんが春ちゃんに会いたいって!』
『えぇ!?』
『“今日春は、急遽用事が出来て休みになってるぞ!”』
『えぇ!? そうでしたっけ?』
『あぁ! 後は俺が妻と話すよ。』
『・・・じゃあ、奥さんにはそう言っておきますね店長!』
『あぁ! 春は女子更衣室で今から少し休んでいるといい!』
『あぁ、はい!』
店長の奥さんは確実に、“私の存在に気づいてるわ!”
店長が私と浮気をずっと繰り返している事やしかも、、、?
私と2年も不倫している事も......。
だから奥さんは私に会いに来たのだろう。
・・・例え? 今日奥さんと私が会わなくてもいつか会わなくてはいけない
時が来ると思うの!
その時までは、“私は彼を絶対に手放さないわ!”
私が持っていない“彼”を私は“奥さんから”奪ってでも手に入れるの!
だって! “私が初めて好きになった男性なんだもん!”
そう簡単に、諦めたりできないわよ。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。




