表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/21

ネタ順!!

決勝進出者発表の夜ー


「やったな!!」


内は後輩を集めて家で飲んでいた。

裕子がいなくなってから数ヶ月が経ち部屋の広さに戸惑うことも少なくなった。

「いや~やりましたね~」

後輩達も決勝進出を喜んでくれた。

明日の午後から記者会見。

二週間後は決勝戦。


今日だけは出来るだけ喜んでおきたかった。

中は家でおとなしくしていたかったが、密着カメラが来てしまい緊張が解けずじまいだった。

「決勝、決まってどうですか?」カメラマンが聞く。

「大雑把ですね~聞き方が……

まぁ~全力で頑張りますよ

エントリーが1番なんでね、このまま1番になりたいですね」

爽やかに答える。


「OKで~す

ありがとうございました

頑張ってください」


カメラマンは部屋から出ていった。

緊張が解けた中は、そのまま横になった。

奥の部屋から「おつかれさま~」美優が奥の部屋からやって来た。


「一千万取ってきてや」

「わかってるよ」


そして記者会見の日を向えた。



「え~第一回WMO決勝進出者に入場していただきたいと思います」


扉が開かれ「エントリー番号1番 ナカナカ」


スタッフに肩を押されてレッドカーペットを歩きだす。


「え~ナカナカですヨロシクお願いします」

「栄光の一番ということでそのまま一番になりたいと思います」


マイクの前で自己紹介して後ろの席につく。

次々と入場してくる決勝進出者。


「さぁ皆さん席に着きましたね

これから若手マンザイ王座戦の記者会見を始めます」

山口アナが進行していく。


「改めて自己紹介と決勝戦に対する意気込みをお願いします」


エントリー番号順に自己紹介していく。

重い雰囲気が会見に漂う。


「え~爆笑チャーハンです」

「決勝の方ではコントを頑張りたいと思います」


その場にいた芸人が「おかしいだろ!」立ち上がる。

この後、三分間自己紹介でずっとボケ続けた。


「お前ら誰マークしてんの?」


慎之助が全員に聞く。

一瞬空気がざわつく。


「チャーハンは誰よ?」

「いや~……織田信長ですかね」

「ぼくは小枝師匠です」


チャーハンはいつも通りふざける。

「パリブーツはどこやねん?」慎之助は笑いながら三田村達にふる。

「いや~やっぱナカナカですかね、トップなのに、えげつなくウケるんすよ」



「え~では、ネタ順を抽選をしたいと思います」


山口アナの言葉にまた緊張が走る。


「ナカナカさんお願いします」


二人とも前に出る。

「何番がええねん?」

慎之助の質問に内は「トップがいいですね、ずっとトップだったんで」中も隣でうなずいていた。


「だったら、トップでいいよ

みんな嫌がるところやからな」

「ホントですか

ありがとうございます」


ナカナカの順番1番に決まった。



ネタ順


1、ナカナカ 7年目 古本興業東京

2、イシオカワシマ 8年目 大竹プロ

3、ライダース 3年目 古本興業大阪

4、パリブーツ 10年目 古本興業東京

5、爆笑チャーハン 10年目 古本興業大阪

6、フジサン 7年目 松竹梅芸能

7、狛犬 9年目 古本興業大阪

8、シャイニング 7年目 古本興業大阪

9、田中中田 9年目 松竹梅芸能

10、オンステージ 4年目 古本興業大阪


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ