雪のように白い天使
なに不自由のない生活...それはまるで楽園のようだった。
「天使に成る候補だった女が居なくなった。」
教祖はそう言いはなった。その言葉に信者達ははっとする。そして、そのことを確かめるために天使に加えて、その女性も探す。が、どこにも見つからなかった。教祖の読みが正しかったのだ。
この騒動は行方不明から誘拐事件に発展した。それにより、村全体が協力して探すことになった。あるものは洞窟を捜し、あるものは山に入った。そして、魔女が居る森に足を踏み入れた。
湖までたどり着いた彼らは、水の上に何かが浮いているのを発見した。たちまち顔面蒼白になり、湖に慌てて入る。それは、少女の靴だった。
翌日、村総出で湖を調べる。浅い湖なのでそれほど時間がかからなかった。だが、不幸か幸いか少女は発見されなかった。
それから、また捜索が開始され丁度1週間後に無事に保護された。そのとき、魔女は隠し持っていたナイフで無差別に斬りかかったそうだ。だが、教祖様がナイフを奪い、捕らえることが出来た。その時に何人かの信者が怪我をしたが命に別状がなかったそうだ。
もし、教祖様が魔女を止めれなかったらと思うとゾッとする。
そのトラウマのせいで悪夢を見るようになったのだけど。
お読み頂いてありがとうございます。本作品はどうでしたでしょうか。
果たして、居なくなったのは誰なのでしょうか?