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VRMMOっぽい異世界でスキルを取りまくって女の子と一緒にアイテム集め―最強の冒険者生活を満喫する  作者: 鉄毛布


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Dランク昇格対象モンスター

 日を改めて俺はダンジョンに潜った。

 Dランクへの昇格条件であるモンスターを倒すためだ。


 掲示板のクエスト? 冗談じゃない。


 Eランククエストは退屈なお使い系以外にも討伐系が現れ始めるが、町の外まで出て巨大蜂を退治してこいだの、下水道の毒ネズミを退治しろだのといったクエストは見るからにつまらなさそうだ。


 受付嬢はしきりに「おすすめできませんが」と言っていたが、ダンジョンのDランク昇格モンスターはたった1体らしい。


 これならたとえレアモンスターだろうが余裕だ。

 10階層にいるハイオークウォリアーを倒せばいいという話だった。


 さて、どんな強力でレアなモンスターなのかとわくわくしていたのだが……。


「なんだこれ……」


 10階層。

 そこは1、2階層と同じような大部屋タイプだった。

 そして大勢の冒険者たちが並んでいる。


 他に魔物はいない。

 ガランとしたただっ広い部屋の中を、冒険者たちが行列を作っているのだ。


 俺は行列の一番後ろの男に聞いてみる。


「これはなんの列なんですか?」


「あ? ハイオークウォリアー討伐の順番待ちだよ。ハイオークウォリアーはだいたい3時間おきに出現する。1体だけな。見ろ、あそこに立っている二人。あれはギルド職員だ。列を無視して割り込むことはできないし、Dランクになっていない冒険者は下の階層には行けないことになっている」


「えっ、じゃあ20階、30階と同じようにランク制限があったりするんですか?」


「いや、この階だけだ。ようするに10階層までがギルドの管理エリアってこったな」


 受付嬢の言っていた意味がようやく理解できた。

 難易度じゃなく順番待ちでお勧めできないということだったのか。


 おそらく彼らはクエストを指定の回数こなすより、ハイオークウォリアー1体倒すほうが楽だから並んでいるのだ。


 参ったな。

 レアなだけのモンスターなら狩りまくって探せばよかったが、今度こそどうしようもない。

 しかもこの行列だ。


 ひょっとしたら徹夜組もいるんじゃないか?

 戻って掲示板クエストをするほうが早いのではなかろうか。


 ハイオークウォリアーはようするにボスモンスターってことか。

 初のボスモンスター。

 しかし10階層のそれは俺が考えていたようなボス戦ではなさそうだ。


「じゃあ俺も並ぶしかなさそうですね」


 男はあざけるように笑う。


「おいおい。お前みたいなガキが一人でなにできるってんだ? 言っとくがハイオークウォリアーはつええぞ。9階層までの魔物とは桁違いだ。みんなパーティーを組んで来てるんだぜ? もちろん俺もそうだ。一度で勝てないやつらだって大勢いる。だからこんなに並んでいるんだ」


「いや、必ずしも並ぶ必要はないな」


 その声は後ろからした。


「ナックル、さん」


「やあまた会ったね新人君。もうDランクへ挑戦しているのかい? 凄まじい早さだな」


 ナックルたちだった。

 あいかわらず整ったイケメンに白い歯を見せて、キラリとしたさわやかスマイルを浮かべている。


「ハァイ、サーティ君。ちょっと見ない間にいい男になってるわね。ステキよ」


 ライザは、こちらもいつも通りの軽薄な態度だ。

 まだ一週間しか経っていないのに、見た目が変わるわけないだろう。適当なことを言っている。

 ヒゲ面のほうはむすっとしていてしゃべらない。


「あれ? 今日はあのゴリラはいないんですか? ほら、あの時俺に絡んできていたあいつ」


 ナックルはピクリと眉をひそめた。


「あ、ああ。彼とは別れたよ。使えないやつだったからね。新人イジメをするようなやつはやはりダメだな。……彼が俺たちといっしょに行動していたこと、どこで知ったんだい?」


 探るような目つきだ。


「偶然見かけたんですよ、9階層で」


「ああ、そうだったのか」


 ナックルは表情をゆるめた。

 あのゴリラはあれ以降見かけていない。

 もしかしたら……。

 ナックルはにやりと笑って、こんなことを切り出してきた。


「ところで、ハイオークウォリアーを倒さずにDランクへ昇格する方法があると言ったら、君は興味あるかな?」

ここまで読んでいただいた皆様に、心よりの感謝を!

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