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VRMMOっぽい異世界でスキルを取りまくって女の子と一緒にアイテム集め―最強の冒険者生活を満喫する  作者: 鉄毛布


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魔法品の能力

「今日の報酬合計はだいたい5万マニーか。やっぱりボールラビットあたりがいい金になったのかな」


 俺は宿の部屋のベッドの上に座り、お金を並べていた。

 この宿の宿泊料が一日1万マニーなので、暮らしていくだけなら十分だ。

 とりあえず宿は変えなくてもいいだろう。


 魔物の死体を売って得られた金額は思いの外多かった。

 一匹の大きさが豚ほどもあるボールラビットは、食肉用としてもそれなりの額で取引されるのだろう。

 そういえば1、2階層で狩りをする冒険者は結構多かった。


 彼らの中にはボールラビットを専門に狩って日々の糧を得ている古参もいるのかもしれない。

 いやでも豚一頭=ボールラビット一頭に換算するとそうでもないか。

 ボールラビットはあれで突進を受ければ体が吹っ飛ばされるほどの危険な魔物だ。


 その危険を冒して狩って割に合うのかどうか。

 ボールラビット狩りは本来は大変な仕事なのかもしれないな。

 次は露店で買ったアイテムだ。

 システムメニューのアイテム欄から確認する。


『給魔の護符――体力2、魔力2、水属性耐性5、MP回復力-1、消費:MP回復300』

 

 これは割りばしのような見た目の魔法品だ。

 護符と書いてあるので身に付けているだけでステータスと耐性を補強されるものだろう。MP回復についてはこのアイテム自体を消費して効果を発揮するということか。

 結構有用なアイテムに見える。割りばしだけど。


『衰退の指輪――疲労度上昇20、火属性耐性-20、MP回復力-1』


 これは明らかにハズレだ。

 まあガラクタ同然に売られていた魔法品なのでこういうのも多いのだろう。

 むしろ鑑定できない品というのは方便で、こういうどうしようもない品もついでに混ぜて売りさばくのが本来の目的なのかもしれない。


『魔術師のナイフ――魔力1、火属性耐性貫通5、水属性耐性貫通5、MP回復力-1』


 これは結構良さそうに見える。

 耐性貫通というのは語感的に、おそらく敵の属性耐性を無視してダメージを与えられる、みたいな感じだろうか。

 しかしグレッグの剣から替えるほどの物ではないな。


 最後だ。 


『身代わりの護符――自動消費:装備者の致死ダメージを肩代わりしてHPを50%回復、MP回復力-1』


 なんだこれ?

 かなり面白い効果だ。

 でも残念ながら俺は死んだら即座に復活(リスポーン)できるんだよな。


 まあリスポーン地点から移動する手間が省けるって程度か。

 売り払うにしても効果を証明できなければ金にならないだろう。

 まさか誰かに死んでもらうわけにはいかないし、効果が証明された時にはこの護符は壊れている。


 だからこれはガラクタ入りしていたんだろう。

 こんなアイテム、どんな方法を使っても鑑定なんてできやしない。

 とりあえずかなりの当たりアイテムを引けて満足な結果となった。


 これらもアイテム欄から確認して効果が分かればこそだな。

 あの店先で埋もれていたらずっとガラクタのままだったのだから。


 もし手にしただけで効果が分かるなら店先で確認してから買えばいいのだが、あいにく一度アイテム欄に入れないといけない。手に取ったアイテムが突然消えたら店主からは盗んだようにしか見えないだろう。


 気になったのは全てのアイテムに付いている『MP回復力-1』という効果だ。

 これは全魔法品に共通なのだろうか?

 たとえばだが、超級の強力な魔法品で全身を固めれば、どんな人間でも最強になれてしまうのではないだろうか?


 だからMP回復力にデメリットを付けて、安易に最強になれないようになっているとか。

 それとも単に魔法品の効果を発揮するための燃料のようにMPの供給が必要ということだろうか?

 興味は尽きないがこれ以上考えても結論は出なさそうだ。


 次は現在のステータスだ。


 職業 剣士

 レベル20


 HP 330/330

 MP 205/205

 状態 正常


 攻撃力 86

 防御力 62


 筋力 63

 体力 40

 敏捷 30

 魔力 25


 ステータスは目に見えて上がってきた。

 筋力が主に上昇している。魔力の上昇量が少ないところを見ると、俺は魔術師の才能があまりないのだろうか? 今度は試しに魔術師でレベル上げをしてみようか。

 次はスキルだ。


 攻撃

  【疾風剣】LV3、【斬岩剣】LV1

 防御

  【スタミナ基礎】LV1

 魔術

  火属性魔術

   【火球】LV1

  水属性魔術 

   【水球】LV1、【氷結波】LV1、【吹雪】LV1

  聖属性魔術

   【光源】LV1、【回復】LV1

  時間魔術 

   【体感時間遅延】LV1、【体感時間加速】LV1

 その他

  【追跡】LV1

  言語

   ラスタール言語


 この世界ではステータスよりスキルが重要だ。

 冒険者ギルドでケンカをふっかけてきたあのゴリラだって、単純な身体能力では差はそれほどなかった。


 しかしあいつはまともなスキルを使って来なかった。【体感時間遅延】によってスローモーションになった攻撃を避けるのは簡単だった。


 この世界では【疾風剣】ひとつ習得するのに1年の修業が必要だとグレッグは言っていた。

 それくらいスキルの重要性は高い。


 強力なスキルを身に付けることが強くなる早道だ。

 スキルポイントは残り6か。

 防御系のスキルが少ないな。


 ポイントに余裕があるのでなにか取ってもいいかもしれない。

 とりあえず【防御基礎(ぼうぎょきそ)】を取ってみる。

 防御力が10上がって72になった。


 剣士の防御スキルである構え系があるが、取るかどうか迷うところ。

 とりあえずお試しで【返し(かえ)(かま)え】を取ってみた。


 あとは格闘家のスキルに防御系がいくつかあるので、日を改めて転職して取っておこうと思う。


 【氷結波(フロストノヴァ)】のスキルがとても使いやすいことが判明した。

 自分自身を中心にして広範囲の敵を凍結させる。


 中には動ける敵もいたが、ほとんどは凍り付いて動きが止まった。

 レベルを上げれば範囲が広がるのか、それとも威力が上がるのか、凍結時間が長くなるのか、興味がある。


 もう今日は転職済みなので【氷結波】のレベルを上げるのも明日以降。

 後はひとまず保留しておくか。


「ん、もうこんな時間か」


 窓の外を見ればもう日が落ちて暗くなっていた。

 俺は宿の食事を摂って、湯浴み場で体を洗ってから就寝した。

ここまで読んでいただいた皆様に、心よりの感謝を!

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作者のモチベに繋がります!めちゃくちゃうれしいです!

本当にありがとうございます!

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