3.景清君から21歳慎司へチョコ送ってください!(続・怪異の掃除人)
景清「慎司ー」
慎司「いつも返事があると思うなよ」
景清「なんで喧嘩腰なんだよ。なんやかんやいつもちゃんと返事してくれるくせに」
慎司「で、何の用だ」
景清「ああ、そうそう。これ、チョコ食べる?」
慎司「貰ってやる」
景清「偉そう」
慎司「ばりむしゃ」
景清「そんで早速食べる」
慎司「……で、どうしたんだよ。何か頼み事でもあんのか?」
景清「え? いや、そういうわけじゃないよ」
慎司「あ? じゃあなんでこんな美味いのくれたんだよ」
景清「美味しかったのか……良かった。ほら、今日バレンタインじゃん?」
慎司「世間的にはそうかもな」
景清「だから、ちょっと便乗するのもいいかなと思ってさ」
慎司「ふーん」
景清「買ってみた」
慎司「俺の金で?」
景清「そこは未来の僕にツケといてくれ」
慎司「……まあ、別にチャラでいいよ。どうせ俺からお返しできる時期には、お前はここにいないんだし」
景清「申し訳ない」
慎司「……」
景清「……?」
慎司「……で、おかわりは?」
景清「あ、だいぶお気に召した?」
慎司「今日の夕食もこれがいい」
景清「栄養偏るだろ。夕食は夕食でちゃんと作るから」
慎司「何作るんだ?」
景清「カツ丼」
慎司「カツ丼……!」
景清「すげぇ嬉しそう。めっちゃ作り甲斐がある」
6に続く