2.曽根崎さんから景清君にチョコを贈ってください。お高いのあげて曽根崎さん(怪異の掃除人)
曽根崎「そんなわけで、百貨店に来た」
景清「……」
曽根崎「私が君の好みなんぞ分かるわけないし、そもそも味覚が死んでるからな。ここで好きに選ぶといい。もしどれにするか迷ったとしても、棚ごと買って帰れば問題ないからな。金ならある」
景清「…………」
曽根崎「金なら、ある」
景清「情緒はねぇな!!!!」
曽根崎「お笑い芸人みたいなツッコミをする」
景清「いやいやいや、こういうのって普通あらかじめ曽根崎さんが買っておいて事務所とかで僕にポンとさりげなく渡すようなアレじゃないんですか!?」
曽根崎「君、存外バレンタインデーに夢見てるな」
景清「ほっといてください」
曽根崎「ほら、これとかどうだ? たくさん入ってるしカラフルだし、ついでにクマさんだ」
景清「なんで基準がわんぱく小学生なんです?」
曽根崎「すまない、君の視点に合わせようとしたらついこうなって」
景清「バカにしてるな? ついでにテンションも上がってんな?」
曽根崎「まあこんな場所には来る機会はそうそう無いからな。どうしても目移りする」
景清「好奇心旺盛なおっさんだ……」
曽根崎「ほらほら、こっちへ来い。これもいいぞ、可愛いペンギンが大小四羽も」
景清「だからなんで小学生が喜ぶラインナップを推してくるんです!?」
曽根崎「さっきから言ってるだろ。私は可能な限り君に寄せたチョイスをしてるだけだ」
景清「それにしたって子供っぽすぎ……!」
曽根崎「流石にここに、合体させてロボットになるようなチョコは無さそうだからな」
景清「え、ここじゃなかったらあるんですか?」
曽根崎「ほら目が輝いた」