16. 曽根崎さんから景清くんにチョコ贈ってください!(怪異の掃除人)
15の続きです
曽根崎「とりあえず、落ち着いた」
柊「ええ」
曽根崎「そういうわけで、今から景清君に電話して真偽を確かめてみようと思う」
柊「でもなんて聞くつもりなの?」
曽根崎「そりゃ君は私を好きなのかと」
柊「ダイレクト過ぎるわよ。ダメよそれは」
曽根崎「ダメか」
柊「ダメね、もし本当に景清にそんなつもりが無かったら明日気まずいわよ?」
曽根崎「そうか?」
柊「無神経な男はこれだから……。そうね、忘れ物とか無いの?」
曽根崎「忘れ物、ねぇ。……あ」
柊「あった?」
曽根崎「ああ。今日百貨店に行って買ってきた景清君用のチョコ」
柊「アンタら仲良しねー」
曽根崎「まあここに忘れられてる時点で彼からの謝意は推して知るべしだが」
柊「とにかく、これで電話をかける口実はできたわね。あとはさりげなーく本心を聞いてみるのよ?」
曽根崎「君は私が好きなのかと」
柊「さりげなくって言ったじゃない。どんだけ雑なのよ」
景清「あれ、電話だ。……曽根崎さん? 何の用だろう」ピッ
景清「はい、どうしました?」
曽根崎『君、事務所に忘れ物してるぞ』
景清「え?」
曽根崎『ほら、今日百貨店で買ったチョコ』
景清「あれ、嘘!? うわ、すいません! すぐ取りに行きます!」
曽根崎『いや、急ぎでなけりゃ明日来た時に持って帰ればいいよ。一応冷蔵庫に入れとくから』
景清「ああいえ、せっかく買ってもらったのにそれは悪いです! 今から行きます!」
曽根崎『え』
景清「……ん、何かまずいですか? あ、もう事務所閉めるとか?」
曽根崎『い、いや、そんなことはないが』
景清「それじゃ行きますね。すいませんが、あと十五分ほど待っててください」
曽根崎『あ、ああ。気をつけて……』
景清「はい、ありがとうございます」ピッ
景清「……うわー、やっちゃった。貰ったもの忘れるとか申し訳ないことしたな」
景清「……曽根崎さん、怒ってないといいけど」
曽根崎「……」
柊「ど、どうだった?」
曽根崎「……なんか……今からここに来るらしい」
柊「……」
曽根崎「……」
柊「……じゃ、お邪魔虫は帰るわね」
曽根崎「待て待て待て待て」
17に続く




