13. 藤田さんから阿蘇さんにチョコ贈ってください!(怪異の掃除人)
10の続きです
藤田「いやー、やっぱキムチ鍋は美味しいよね」
阿蘇「そだな」
藤田「そうそう、阿蘇さん。これ」
阿蘇「何これ」
藤田「オレの手作りチョコ」
阿蘇「なんだ、ただの毒か」
藤田「毒じゃねぇよ! ちゃんと食べられる材料で作ってっから!」
阿蘇「それを毒に変えるのがデス・コックの手腕なんだよな」
藤田「つくづく失礼な渾名だぜ。いや今回のは大丈夫だよ。何せ景清監修の元、チョコを溶かして固めただけなんだから」
阿蘇「何入れた?」
藤田「入れようとしたけど止められた」
阿蘇「何トッピングした?」
藤田「しようとしたけど止められた」
阿蘇「景清君がオリヴァー・カーン並の働きを見せてんな。なら大丈夫か……?」
藤田「おう、食え食え。ありがたく受け取れ」
阿蘇「うん」がさがさ
藤田「わくわく」
阿蘇「……おお、普通に売られてるチョコみてぇだ。相変わらず手先は器用だな」
藤田「だろ」
阿蘇「……」
藤田「どした?」
阿蘇「なんか……今結構部屋の温度高いはずだけど、一向に手の中で溶ける気配が無い」
藤田「そう?」
阿蘇「うん。……ちょっと行儀悪いけど、これ机に叩きつけていい?」
藤田「え、ダメだよ。ダメに決まってる」
阿蘇「せいっ!」ドゴォッ
藤田「聞きゃしねぇ」
阿蘇「やっぱりだ、欠けねぇ。異様に固いんだ、このチョコ」
藤田「へぇー?」
阿蘇「味は……いや味もしねぇな。何これ、本当にチョコか?」
藤田「の、はずだけど」
阿蘇「まだ陶器の箸置きと言われた方が納得できる。こんなん口に入れたら歯の方が負けるぞ」
藤田「あ、応援しようか?」
阿蘇「そういう問題じゃねぇんだわ。……えー、どうすっかな」
藤田「じーっ……」
阿蘇「……うん、決めた。これは箸置きとして使う」
藤田「ええええええええ!?」
阿蘇「当たり前だろ! 食えるか、こんなん!!」
藤田「頑張って溶かして固めたのにー!」
阿蘇「そんなシンプルな工程で何が起こりゃこうなるんだよ!?」
14に続く




