11. 藤田さんと景清くんが、曽根崎さんと阿蘇さんにチョコ作ってる話が読みたいです(怪異の掃除人)
10の続き。というかその前の話。
藤田「はーい、藤田君と景清のお手軽クッキングだよ! 今日作るのはチョコを溶かして固めたやつ! え? シンプル過ぎるって? なんでか分からないけど景清がそうするのがいいって言うからそうしてるんだよ! 不思議だね!」
景清「藤田さん、謎の口上はいいから早くチョコ溶かしてくれませんか」
藤田「オーケー!」
景清(流石に溶かすだけなら問題無いかな……)
藤田「ではケチャップ投入!」
景清「やめてください! チョコですよ!?」
藤田「間違えた」
景清「もー、勘弁してくださいよ。マジで溶かして固めるだけでいいんですから」
藤田「個人的にはもうちょっと手を加えたいんだけど」
景清「そういうこと言っていいのは阿蘇さんと烏丸先生だけです。藤田さんにはまだ早いです」
藤田「あのセンセ料理上手いの?」
景清「上手いらしいですよ。ほら、藤田さんはチョコを溶かしてください。湯煎も用意しましたから……」
藤田「あんがと」ばちゃっ
景清「直接浸けおった!!!!」
藤田「え、違うの!?」ちゃぷちゃぷ
景清「チョコ泳がせるな! 引き上げて引き上げて!」
藤田「了解ー。あ、でも見て。ちょっと溶けたよ」
景清「そりゃ溶けるでしょうよ、お湯だもん! 違いますよ。こっちの小さめのボールにチョコを入れて、それごとお湯に浸けるんです」
藤田「あ、そうだったのか。ごめん、間違えた」
景清「大丈夫ですよ、ちょっと溶けただけですし」
藤田「うん、ありがとう」
景清「はい」
藤田「じゃあ濡れたチョコはタオルで拭いとくわ」ごしごし
景清「拭くなチョコをやめろ!!」
藤田「もう景清の文法がめちゃくちゃになってる」
景清「もおおおおお、やだ! なんでチョコ溶かすだけでこんな労力使わないといけないんですか! アンタ阿蘇さんにチョコ作りたいんでしょ!?」
藤田「作りたい」
景清「なら! 普通にチョコを! 溶かして!」
藤田「おう!」
景清「返事だけは一人前だなぁ!!」
13に続く




