表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガンドラル〜異世界に飲み込まれた世界で最狂(のハーレム)と最凶(の村)を作った最強(無自覚)の男のお話〜  作者: ろろ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

68/286

68話 機人種 その2

「ヒャタフリフさん、あなたの仲間が捕まっている場所はわかりますか」


『たぶん大まかな場所ならわかります』


 それなら話は早いかな。


「では案内をお願いします」


『あの、本気で行くつもり?』


 どういうことだ?


「本気とは?」


『私達は機人種なのよ』


 どういうことだ?

 機人種だとなにかあるのか?


「ヒャタフリフさん。ヒダリ様たちは最近この世界にきたばかりだから、あなたが機人種だからとか、光神教がどうだとかいうことに対して何も思うところがないのですよ」


 どんな世界になっても、おんなじような問題があるみたいだねぇ。


「レイラさん、どういうことだ?」


「それは、ですね……」


 当人を目の前にしては言いづらいか。


『それはね、私達機人種が魔晶獣を作りだし世界中に広げてしまったから』


「魔晶獣ってさっきの狼のようなものですか?」


『そう』


「それを機人種が作り広げたと?」


『そう』


 情報が断片的過ぎてよくわからん。


「あの魔晶獣とかいうのを機人種が作りだしたってのはわかりました。でもそれが世界中になぜ広がったのですか? あの魔晶獣が自己増殖して増えたりしたということですか?」


『そうだね、それに近いかな。あの魔晶獣を作る工場があって、その工場が自己増殖しているの』


「工場が自己増殖?」


『そう。しかも増殖した工場は生産拠点を別の場所に変えて、その拠点のある場所に適した種類の魔晶獣を生産し始めるの』


 おいおい、生産工場が生産工場を作って、できた工場が新たな市場を探してその市場にあった製品を作り増やすってか。

 えらいシステムを作り出したもんだ。

 だが、そこまでわかってるなら、とにかく工場を叩けばいいんじゃないのか?


「そこまでわかってるなら、徹底的に工場を潰せばいいのでは」


『それがそう簡単にいかなくて。工場には自己防衛能力があって、工場自体戦闘力を有しているの。そしてその戦闘力は継続的に強化され続けているの』


「結果、一定以上の強さになった工場は対処できなくなっているということですか?」


『そういうこと。あとは目に見えやすい場所にある工場が少ないっていうのもあるかな』


 確かに。

 土の奥深くに潜られたら探すのも一苦労だな。

 そう考えると戦力強化するよりも、誰にも見つからないようにするほうが手っ取り早いな。


「であれば、この世界は対処しきれなくなった工場が作った魔晶獣で、溢れてしまうのでは?」


『それがそうでもなくて。工場は魔晶獣を一括制御していて、制御できる範囲と数が決まっているの』


 制御システムのキャパシティが決まってるのか。


「それも自己強化で変更できるのでは?」


『工場の自己強化はあくまで自己防衛に基づいているから、わざわざ管理する範囲を広めようとはしないし、それに制御能力みたいな内部構造は強化できないみたい』


 なるほどね。ハードはいくらでも改良できるが、ソフトは初期プログラムからバージョンアップできないってことか。


「それにしたって、新しい工場は増え続けているのではないですか?」


『工場が増えるのにかかる時間は結構長くて、数年から数十年に一度ぐらいの間隔でふえます。そして増えてから新天地に移動しても、新しい工場はそこまで防衛能力が高いわけではないので』


「発見されれば、即破壊されるということかですね」


『そうです』


「魔晶獣を作る工場のことはわかりました。次はなぜあれを機人種が世界に広めてしまったのかを教えて下さい」


『簡単よ。あの工場を作りだしたのが、およそ300年前。その300年前というのは私達機人種の世界がこの世界に飲み込まれた直後だったみたいなの。それでまあこの世界に来て右も左も、わからない状況の中、それでも私達も食べていかなくてはならない。そうなったときに、この世界の貨幣を稼ぐために作りだしたのが拠点防衛の設備として利用できる魔晶獣を作り出す工場だったらしいの』


 お金を稼ぐために、またえらいものを作っちまったな機人種。


『それでまあ、工場は売れに売れた。この人手がなくても国や領地を防衛できる工場は世界各国に両手を上げて迎え入れられた』


 まあ、人件費も人員もかからない防衛設備とか売れるわな。


『そんな中で事件は起こった。全ての工場が一斉におかしくなったの。今まで対応していた魔獣には反応しなくなり、守るべき国家や領地の民を襲い始めたの』


 それって完全に仕込まれてるよな?

 全ての工場が一斉にとか普通にありえねえ。


『結果、世界は魔晶獣たちによって国家間、大陸間、全ての交流が分断されてしまった』


 なるほどねぇ。


『でもそこで終わらなかったの。機人種はその分断を打破するための兵器を作りだしそれをまた世界に売り付けてしまったの』


 機人種商魂逞しいな。

 少しは反省しようぜ。


『それが魔動機兵と空中戦艦。これを手に入れた各国はその力を魔晶獣や工場に向けるのではなく、自国以外に向けてしまったの』


 なんだろね?

 売る方も売る方だけど、買った方も買った方だな。


『結果として世界はボロボロになり、その原因となったものを開発した機人種は世界に滅びをもたらしたものとして、人々から忌み嫌われる存在になってしまったの』


 なるほどねぇ。

 しかし工場のほうはなんとも言えんが、魔動機兵の方は各国に原因があるだろ。


『その機人種を忌み嫌われる存在にする先頭に立っているのが、光神教なの』


 一気に胡散臭くなってきたよ。

 どう考えても裏ありじゃねーか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ