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ガンドラル〜異世界に飲み込まれた世界で最狂(のハーレム)と最凶(の村)を作った最強(無自覚)の男のお話〜  作者: ろろ


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54話 ナルディスナの想い その3

 

「久しぶりだな女王さま」


 はは。

 目の前の光景が信じられない。

 これは夢か?


「ヒダリ殿!」


 しがみつく。

 夢なら覚めるな。

 幻でも逃がさない。


 ああ、そうだ。

 我はこの男に逢いたかった。

 我はこの男を求めていたのだ。


「あらあら、狂戦士が可愛らしくなってしまって」


 な、凶壁。

 なぜこやつがここに。


「レイラ様、この状況ではしょうがないかと」


 ほかの連中もいるのか。


「そうねセフィさん、絶対絶命の窮地に颯爽と現れる王子さまだものね」


 ヒダリ殿が我を抱き締め、背中を軽く撫でる。

 ふああああ。


「ア、おちましたネ」


「あー、ボクもあれはおちるなぁ」


 そして我を抱き抱えカシュタンテの方に歩いていく。


「旦那さま、私もそれしてください」


 見上げるとすぐ目の前にヒダリ殿。

 ああ、なんだろうなこれは。


「佐七さん、私にもお姫様抱っこしてくださいね」


 姫。

 狂戦士といわれた我が姫か。

 だが、こうしていられるのなら姫も悪くないな。


 ヒダリ殿がカシュタンテの側で膝をつく。


「あんたも大丈夫か?」


 カシュタンテが胸を押し付けるようにヒダリ殿の首筋にしがみついた。


「ア」


 カシュタンテ!

 我は見逃さなかった。

 一瞬こちらを見て勝ち誇った顔をしたことを。


 ふん、その喧嘩買ってやろうではないか。

 我も負けじとヒダリ殿にしがみつく。


「あらあら」


 ヒダリ殿がしがみつく我らの背中を軽く撫でる。

 我をおろすと、あの男が吹き飛ばされた方向を睨む。

 なんと凛々しき表情か。


「ルド、ここを守れ」


「承知しました」


「んじゃ、ちょっと行ってくるわ」


 黒い機体が動きだす。


「とんだ邪魔が入りぱ」


 一瞬で黒い機体の上半身が消し飛んだ。

 こいつは本当に阿呆だな。

 満身創痍の我にですら手を焼いていたくせに、無駄口など叩いている暇などなかろう。


 それを見た残りの2機が光の玉を打ち上げる。

 仲間を呼んだか。

 む、ヒダリ殿は動かないのか?



 上空から複数の機影が姿を表す。

 さらに空母と2隻の戦艦か。

 大盤振る舞いだな。


「リシャルすべて打ち落とせ」


「りょーかい」


 ヒダリ殿にリシャルと呼ばれたエルフが弓を手にとる。

 弓には弦もなく、手には矢もない。

 魔法弓か。


 弓が構えられた瞬間、膨大な魔力が集まる。

 なんだこの魔力は。


 こんな膨大な魔力に耐えられる魔方具があるのか?

 いや、魔方陣が展開していない。

 あの弓は魔方具ではないというのか。


 弓に貯まった魔力が解き放たれる。


 瞬間、遥か上空の空母と戦艦が弾け飛んだ。


 な、一撃だと。

 それも空母と戦艦だぞ。


 光の玉を打ち出した2機が明らかに困惑している。

 上空から降下していた魔動機兵たちからも動揺が感じられる。


 まあ、そうだろうな。

 我らの常識からあまりにも大きく逸脱している。

 魔動機兵ですらない、一個人から放たれた一撃で空母と戦艦がなすすべもなく沈む。

 なまじ軍属だけにこの事実の衝撃は大きすぎるな。

 これに動揺するなと言う方が無茶だ。


 そして、ここでその隙は命取りだ。


 2射目が放たれる。

 散弾か。

 しかしそれでも散弾一発一発の威力が魔動機にとっては致命傷。

 上空に展開していた機影の8割が消えた。


「うん、まあ、今さら逃げられないよ」


 3射目で残りの上空の機体が。

 4射目で最初からいた2機が消し飛んだ。


 ふはははははははは。

 こんなもの戦闘でもなんでもない。

 こんなものにどう立ち向かえというのだ。

 強さの格が違いすぎる。


 これだけの力を持つものを従えるヒダリ殿。

 あの時は本当に手加減されていたのだな。

 そしてすぐに降伏した我の勘は間違えていなかった。

 この力が向けられれば国など一瞬で滅ぶぞ。


「さすが異世界、あのでかさの船が空を飛ぶとは」


「あんまり手応えはなかったねー」


「そんなことより女王様達だ」


 空母1隻、戦艦2隻に多数の魔動機兵相手がそんなこと、か。

 クーデターの首謀者が誰か知らぬが、我を王国から追い出し、玉座を得たところで満足しておけよ。


 ヒダリ殿達に手を出せば、確実に国が終わるぞ。



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