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ガンドラル〜異世界に飲み込まれた世界で最狂(のハーレム)と最凶(の村)を作った最強(無自覚)の男のお話〜  作者: ろろ


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38話 セフィルの想い その2

 

 カシュタンテに戻ってきた。

 一度、軍の方に顔をださねば。


 しかしこの一連の出来事をなんと報告すればいいのか。

 サシチ様の助太刀によって狂竜アスクリスと和解。

 駄目だ、最初っから全く信用されない。

 試作機は失い、援軍は全滅。

 その後の女神様の話も全く信じてもらえなさそうだ。


「セフィどうした。難しい顔をして」


「いえ、この一連の出来事をどう報告しようかと。それに今後のこともありますし」

 

 そう、私はサシチ様についていく。

 そのためには軍を退役しなくてはならない。

 辞めます、どうぞとはならないだろうし。

 だがしかし、退役できるまで、サシチ様と離れるなどありえない。

 悩ましい。


「ま、その辺はどうにかするさ」


 サシチ様がどうにかするというのであれば多分どうにかなるのだろう。

 まだお側に置いてもらって時間は浅いが、それでもサシチ様のすごさはわかっている。

 いや、正確にはどこまですごいのかわからないくらい凄い、ということはわかっている。


「あそこが城門か」


 サシチ様が、城に用事があると言うので、皆と一緒に城のそばまで歩いてきた。


「リシャル」


「なんだい?」


「城門を吹き飛ばせ」


「わかったよ」


 え?

 サシチ様の会話を理解する前に、城門と一部の城壁が吹き飛んだ。


 あれ?


「サシチ様なにをしてるんですか?」


「なにって、見ての通りだが」


「城門がなくなりました」


「邪魔だからな」


 え?


「あのままじゃ、通れなかったからな」


「なにをするつもりですか?」


「セフィとの婚約?結婚?まあそのためのご挨拶かな?」


 コンヤク?ケッコン?

 なにか聞きなれない言葉が聞こえた。


「サシチ様、もう一度お願いします」


「だからセフィとの婚約と結婚のためのご挨拶だよ」


 婚約!結婚!ご挨拶!

 友人にも親にもそして自分自身でもあきらめていた。

 それが婚約!結婚!ご挨拶!

 サシチ様、私は何があってもあなたについていきます。


「セフィ、この国のトップは誰だ?」


「トップというと女王様でしょうか?」


「なら、そいつに挨拶に行こう」


 え?女王様にですか?

 私も滅多に御目にかかれない方なのですが。


「その女王様はどこにいる?」


「多分執務室か謁見の間におられるかと」


「わかった、とりあえず謁見の間に案内してくれ」


「わかりました」


 そこまで言ったところで城から衛兵が出てきた。

 まあ、当然だろうな。

 城門と城壁の一部を完全に破壊してここまできましたからな。

 どう考えても私たちは侵入者だ。


「セフィさん、なんかたくさん出てきたけど。大丈夫なの?」


「大丈夫だ、杏華。サシチ様にはなにかお考えがあるのだろう」


「んー、そうね。佐七さんならなにか考えがあるはずね」


「ルド」


「お任せください、我が主」


 駆けつけた衛兵が全員なにかにぶつかったように足を止めた。

 透明な壁?に皆顔を押し付けたようになっていてひどい顔になっている。

 全員ひどい顔のまま一歩もうごかない。

 どうやらその状態から動けないようだ。


「セフィ、案内を頼む」


 サシチ様、衛兵はそのまま放置ですか?

 あの状態で放置は同じ女性として少々気の毒なのですが……


「ルド様、あの衛兵達なのですが」


「死にはしないので大丈夫ですよ」


 いえ、彼女達の尊厳が死にそうなのですが。

 いろんな意味でものすごい顔で睨まれている。

 え?私か?私に何とかしろと。

 分かった、同じ女性としてこれはあまりにもひどすぎる。


「せめて、顔だけでも解放してあげることはできませんか?」


「なにか私たちに利益でもあるのですか?」


「利益、利益ですか……特にこれと言ったものは」


 駄目だ、私にはあなた達を救えない。

 全力で頑張ったが無理だった。


「なら別に問題ないでしょう。いちいち魔法を組み直すのもめんどくさいですし、このまま行きますよ」


「は、はい……」


 すまない!

 衛兵の皆。

 私にはどうしようもできなかった。

 すまない。

 そんな恨めしそうな目をされても私にはどうしようもないんだ。

 本当にすまない!


 君たちの想い人が、

 近くを通らないことを心から祈ろう。



感想初めていただきました。

ありがとうございます。


レビュー、ブックマーク、評価、PV、ユニークも

ありがとうございます。

執筆の励みになっています。

本当にありがとうございます。


皆様に楽しんでいただけるよう

今後も努力いたします。

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