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♥️33話 五人と


どの辺の表現までかOKなんでしょうかね?


 巴、ルル、キョウの三人がまったく離れなくなってしまったので、とりあえずポタ族の天幕を借りることにした。


 やんわりと三人を引き剥がし、ベッドの上に座らせる。

 まさかこうなるとはな。

 ゲームの中だけの付き合いのはずだったんだがな。


 三人の目からは期待が溢れている。

 どれだけの期間あの女神に拘束されてたのか知らんが、それなりの期間想い続けてもらってたってことだろ。

 ここで俺で良いのかとか聞くのはアホだな。


「左の字余計なこと考えないで」


「そうデス」


「今は私達を見ててください」


 あれ、三人とも一気に脱ぎはじめたぞ。

 結構積極的?

 いやいや展開早すぎんだろ。


「なあ、一つだけ聞かせてくれ。あの女神にどのくらいの間拘束されてた?」


「わかんない。でも10年以上は訓練してたかな」


「セブンそんなことヨリ」


「おしゃべりはもういいです」


 キョウが強引に唇を押し付けてくる。

 そしてむさぼるように舌をからみつけてくる。

 ヤバい。

 なんかヤバい。

 動きはつたないが勢いが。


 おおお、なんか服が脱がされていく。

 巴が首筋をチロチロと恥ずかしそうになめる。

 ルルがキョウと入れ替わり舌を絡めてくる。

 キョウが俺の耳に口付けする。

 ルルが口を離すと、間髪いれずに巴が遠慮がちに唇を押し付けてくる。


 やべぇ。

 若いやつらの10年分の欲求がやべぇ

 これは気合いをいれねば!


 天幕を出ると、クリスとセフィがなんとも艶っぽい表情でまっていた。


「旦那さま」


「サシチ様」


 ああ、そうだよな。

 俺の夜はまだまだ終わらない。


 朝か……

 天幕にはなんやかんやで5人の女性があられもない姿で横たわっている。

 5人とも艶やかな表情で気持ちよさげに眠っている。


「おはようごさいます」


 天幕を出るとパポールが声をかけてきた。

 微妙な空気だ。

 まあ、俺が逆の立場でもどうしていいかわからんな。


「昨日はありがとうございました」


 ああ、そうだった。

 この子たちも助けたんだよな。

 夜のことが印象強すぎて……


「本当に助かりました」


 しかしこのポタ族、庇護欲がかきたてられるな。

 見た目がもふもふしててとてとてと歩くし、話すとぴゅいぴゅい言うんだよな。

 まずいな、これ。

 まじで可愛い。


「どうかしましたか?」


「いや、なんでもない」


「おや、我が主。おはようごさいます。昨晩もお楽しみでしたね」


 うるせえよ、おっさんかよ。



 ルドを連れてパポールから距離をとる。


「なあ、ルド。勢いで闇の女神を潰しちまったがどんな影響があるんだ?」

「特に心配しなくても良いと思いますよ。以前にも何体か消滅させましたがいつの間にか復活してましたし。いない間も特に悪影響もありませんでしたよ」


 特に問題はなしか。

 流石に来て早々この世界の人達に、大迷惑かけるとかは申し訳ないしな。

 まあ、やっちまったし。

 何か問題あると言われてもどーしようもないけどな。


「なので何か揉め事になったときには遠慮なく消滅させてやっていいですよ」


 遠慮なくって、いいのかよ。

 まあ、なんかあったときには、気兼ねなく潰して問題ないのは助かるけどな。


「それとまったく話がかわるが、俺の体どうなってるんだ?」


「どうとは?」


「精力が強すぎる、具体的にいうと何度でもできてしまうんだが」


「ああ、それは主の体質が代わって、空気中の魔力からでも随時エネルギーを得られるからですよ」


 ん?体質っていうのかそれは。


「まあ、体質というよりは存在そのものが変わってると思いますよ」


 存在そのもの?


「ステータスを確認されるのが早いと思いますが」


 種族が『神を超えしもの』になってるな。

 これ種族なのか?


「種族が神を超えしものって書いてあるな」


「初めて聞く種族ですね。亜神や神の上位種族ですかね」


 ほんとなんだろね。

 神の上位種族ねー

 ポンコツの上位種族と思うと大したことないな。


「多分肉体もエネルギー体と物質的な肉体が混ざった特殊な状態になっているかと。ですので主はドラゴンだろうが精霊だろうが神だろうが構わず子をなすことができますよ」


 は?


「今の主は直接魂の部分で相手と混じり会えるので、相手が魔力で構成されている、精霊とですら子をなせますよ。精力は空気中の魔力からでも供給できるのである意味ほぼ無限。主頑張って下さい」


 ん?


「旦那さまーーー」


 クリス!?


「お話は聞かせていただきました。種族的なこともあり旦那さまとの子どもは無理かと思っていましたが、今の話が本当なら。こんなに嬉しいことはありません!」


「サシチ様、私もです。我ら飛天族も同じように他の種族の方とはなかなか子ができづらい種族でして。もしルド殿の言うことが本当ならばこんなに嬉しいことはありません」


「左の字、ボクたちもだよ。なんかこの世界に来るときに種族がエルフに変わっててどうなんだろって心配してたんだ。でももう気にしなくてもいいんだね」


 みんなその辺のこと不安だったのか。

 まだまだ俺は努力が足りねぇな。


「申し訳ない、その辺のことまで気が回らんくて。んでこっからはお願いだ。そういう不安はきちんと話してくれ。もちろん察することができるように努力を怠るつもりはない。でもこれから一緒に生きていくんだ、よろしくたのむ」


 はー、ちと格好つかないが俺は完璧超人のイケメンじゃないからな。


「セブン!」


「佐七さん!」


 二人が飛び付いてきた。

 ん?なんか目が潤んでるぞ。

 クリスとセフィ、巴もか。

 ん?どこにつれてくんだ?

 あれ?なんか5人の空気がおかしいぞ。

 天幕?


「我が主、頑張ってくださいね」


 朝からもう一戦ですか!?

誤字報告本当に助かります。

ありがとうございます!


ブックマーク、評価も感謝です。


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