表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

217/286

217話

新作を書き始めました。


姫とお嬢と後輩と〜異世界戦場物語〜

https://ncode.syosetu.com/n0139fs/


ガンドラル世界の別主人公のお話しです。

よろしくお願いいたします。

「ソレデハ早速実験デス!」


「実験?」


「間違エました、実践デス!」


 ……。


「セブン。ソンナに不運そうな顔をしなくても大丈夫デスヨ」


 不安な、不安。

 まあ、不運でもあながち間違いではない気もするが。


「ルルー、ボクはどうすればいいのかな?」


「まずはセブンとワタシが中に入ります。ソノ後にルドさんと教授と巴が入って来て下サイ」


「わかったよー」


「ルド。問題は無いと思うが、何かあったときには二人を頼む」


「お任せ下さい、我が主」


「セブーン、行きますヨー」


「今行くー」




 魔窟の中に入ったはいいが……。


「ルル、特に変化はないみたいだが」


「セブン。慌てないで下さい、これからデスヨ」


「左の字~」


 巴が来たか。


「セブン、見ていて下さい」


 ?


「あれ? これ以上、左の字の方に進めない」


 巴は何やってるんだ?


「ンフフ、成功デス」


 ルル?


「どういうことだ?」


「これが安心ダンジョン君一号の力です」


「そのせいで巴がこっちに来られなくなってると?」


 というかルドなり教授なりが巴に説明してやれよ。

 巴が顔真っ赤にして、なんか頑張ってるじゃねえか。


「そうです。ここの魔窟と魔塔内ではダンジョン君に登録された人同士は、半径30メートル以内には近寄れないようになっています」


 ダンジョン君ね。

 魔方具のフルネーム長いもんな。


「コウイッタ場所で、不要に他人同士が近づケバ揉め事になりますカラネ」


 まあ、そうだろうな。

 ゲームなんかでもそういう話はよく聞くもんな。


「チームで動いてる連中なんかはどうするんだ?」


「フフン、その辺は抜かりないデスヨ。最大デ6人までのパーティー登録もできますカラ」


 なるほどね。


「ソノ証拠に、ホラ」


 ?


「ルル、一人だけ左の字くっついてずるいぞ!」


「違いますヨ~。コレハちゃんとした実験ですヨ」


「ルルは俺とパーティー登録してるってことか?」


「ソノ通りデス」


 へー、面白いな。


「アトハですね。巴~、次の実験です」


「なんだよ!」


 いや巴さん、そんなに怒らなくても。


「巴、コチラに向かって攻撃してみてくだサイ」


「え? いいの?」


 ……。

 後でなんかフォローしとかないとな。


「ドウゾ~」


「ルル!さっきからずーっと、ずーっと、くっついててずるいぞ!」


 うお、いきなりか。

 ほぼノーモーションから矢を放ってくるとは。


 !?

 矢がはじかれた?


「え? え?」


 ……。

 戸惑いながらも連射は止めないんだな。


「フフン、どれだけ撃っても無駄でスヨ」


「ルル、これが?」


「ソウデス。探索者同士が争うことを防ぐための防衛機能デス」


 他人を殺して奪うとかは普通にありそうだしな。


「タダですね」


 壁を突き破った?

 ルドの魔法か!

 よっと。


「クリスさんの攻撃までは耐えられたノデスガ。ルドさん達の攻撃までは無理デシタ」


 うーん、クリスより大きい火力となると……。

 まあ、問題ないと思うがな。


「すごいなルル。これだけの機能があれば不要な戦闘行為や無駄な殺生も減らせるだろ」


「セ、セブン。そ、そんな急に」


 ?


「左の字~! ルルばっかりずるいぞ!」


「ソ、ソレデ、ですね。肝心の生還機能ナノデスガ」


「ああ、さすがに誰かで試すってわけにもいかないか」


「エエ、なので…」


「おーい、ルーシェル」


 爺さん?

 いつもと形が違うな。

 ありゃ、蚊か?

 蚊に袋が括り付けられてるのか?


「セブン。袋だけ残してあれを打ち落としてくダサイ」


「わかった」


「おーい、ルーシェ、なんじゃああああ」


 悪は滅んだ。


「袋ハ予定通り残ってマスネ。コレで復活スポットに、オジイチャンが戻っていれば成功デス」


 うん、なんかすまんな爺さん。

ご講読いただきありがとうごさいます。


多くの方の目に触れていただけるようになるために、お手数でなければランキングタグの方もクリックしていただけるようご協力お願いいたします。


あわせて叱咤激励を含め評価等よろしくお願いいたします。


引き続き楽しんでいただけるよう努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ