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オーガ合流とリザードマン来襲

その日の夕食に出したおにぎりは肉食でも甘いものが好きな人にはなかなか好評だった。

食事が終わる頃に気づいたけど、どこかへ行っていたガーリックも戻って来てた。

直ぐには無理でも一回カーツと二人で話し合って貰おう。


2日ほど経った昼下がり、ガッシーを連れたオーガの残り半分の人達がやって来た。

おお、ガッシー育ってて美少女に磨きがかかっている。

ガッシーより先に生まれている筈のおもちよりふた回り程大きい。

きっと一年で独り立ちする純血種としてはガッシーの成長速度が一般的なんだと思う。

おもちは相変わらず背中にぴったり張り付いている。

そして瞳は閉じたまま……これがデフォなのか?

でも顔の造形は整ってるし、イケメンとか美少年ではないけど、愛嬌が有って可愛いと思う。

癒し系だよね。

因みに、ガッシーも参戦しての争奪戦が発生した……僕の。

背中におもちで肩にはアンズ、背後後方にはホッティのフォーメーションはこれ以上付け入る隙が無い状態なので、ガッシーリタイア。

もっと動き回れる様になったらガッシーも僕について回るのかもしれないけど、まだヨチヨチ歩きなので、むくれながらも母親の腕の中だ。

まぁ、おもちは僕から栄養吸収しているから剥がせないんだし、おもちおんぶでガッシー抱っこしてたら僕何も出来なくなっちゃうから、ガッシーには申し訳ないけど我慢してもらわないと。


その翌日にはスキヤキからの要請で手伝い要員、ドワーフが五名程町にやって来た。

これで大工用具だけでなくら農具や調理器具も量産できるようになるので有り難い。


それから町づくりのスピードはぐんと上がった。

オーガの人数が増えたのと、サカユの指導が的確なのがスピードアップの要因だろう。

僕は皆の様子を見て回るのが一番の仕事だ。

するとガッシーの母親から一つの頼み事をされた。

『一度さスライムと戦ってみたいんだ』

それを聞いていた周りのオーガやワーウルフも我も我もと賛同してちょっと騒ぎになりかけた。

その時たまたまアンズはホッティの所に行っていたので、本人の了承も無しに答えられないと、一旦保留にしてその場を離れる。


んー、元々バトル野郎なんだから戦いたいのはわかる。

特にガッシーのお母さん育児ばかりで身体動かしてないからストレス溜まってるんだろうし。

でも町づくりが終わってからでも良くない?

などなど考えながらホッティの家に行く。

そこにはガーリックも居た。

「あれ?ガーリックもここに居たんだ」

「うん……ちょっとホットドッグにハーブで香料を調合して貰おうと思って」

「香料?珍しいね」

ガーリックはバツの悪そうな顔をして言葉を続ける。

「カーツと話し合いしなきゃなと思ってさ……手土産みたいな物を…ね」

おお、やっと話し合いするのか。良かった良かった。

「で?コーはどうしたんだ?」

あ、話を変えたな、まぁいいか。

「アンズに用があってね。

ねえアンズ、ガッシーのお母さんがアンズと力試ししたいって言い出したんだけど、そしたら他の人も戦いたいって言い出してさ……どうする?」

『別に良いよ。何人掛かって来ようと負けないし』

まぁ最強生物だしね。

「でもさ、随分順調と言ってもまだ町づくりの途中だから、町が完成してからでも良いんじゃないかなって思うんだけど」

何もゴタゴタしてる時じゃなくて良いよね、と思っていたんだけど、

「コー、それじゃあ遅いよ。

一年以内に全てが終わって落ち着くなら良いけど、時間が無いんじゃ無いのかな」

あ…言われて思い出した。

シーズンバトル制して出産したらその後一年しか生きられないんだった……。

「そうか……そうだったね…………」

『アルジ、俺いつでも良いよ。

何なら今からって来る?』

「いや、アンズ、まだ出産後で本調子じゃないだろうからせめて二、三週間後が良いと思うよ」

ガーリックのアドバイスに成る程と納得。

「アンズ、それで良ければ伝えて来るけど」

『じゃあ俺も一緒に行くよ』

アンズと二人でホッティの家を出てガッシー親子の家に向かう。


その途中でまた一騒動……

『おい、この前はちょーっと体調が悪かったから聞き流したけど、お前俺達を下僕にするとか言ってたな』

は?何それ?なイチャモン付けてきたのはリザードマン。

ガーリックに血を吸われて無気力になってたのが戻ったのか?

『ヒョロイ若造が大きな口聞いてくれたよな』

『最強な俺がコテンパにしてやるぜ』

『おい、ちょっと待てよ、俺が一番強いだろ』

『何を言ってる三下ども!

我こそ最強なるぞ!』

『ザケンナジジイ!

年寄りは引っ込んでな!』

……もめ始めたよ………無視して良いかな?

ダメだよね。

『アルジ、やっちゃおうか?』

「んー、ちょっと待って。

あのさ、一々全員と戦うの面倒だし、そちらで戦って一番強い人決めて。

一月後オーガの代表とアンズ……スライムのバトルやるから、そこで勝ち抜いたら僕への挑戦状手に入れられるってのでどう?」

面倒ごとはいっぺんに片付けよう。

『なにー、スライムに戦わせて自分は高みの見物か?』

『卑怯な、スライムの陰に隠れて悪事を働くつもりか』

何だかブーイングや誤解やらで騒めく……煩い。

『煩いな、お前らなんかわざわざアルジが相手しなくてもコテンパにしてやるよ』

『アルジとな?

と言うことはあのヒョロヒョロはスライムより強いのか?』

まさか、あり得ない、などと騒めきが大きくなる。

「あー、とにかく、代表者決めて出直してきてね。んじゃまた一月後」

話を切り上げ立ち去る。

まだ騒ついてるよ……。

意識朦朧としてた時の会話は、中途半端にしか記憶に残ってなかったんだね。

まあ、ゾンビみたいになってたもんね……。

一月後に向けて僕も鍛錬しなきゃね、最近サボっていたから。

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