表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/75

ご飯だご飯ださぁ食べよう

ああ……久しぶりの炊きたてご飯……ふっくらつやつや炊きたてご飯……、早速味見を…。

ばあちゃんがやってた様にしゃもじ…は無いのでスプーンで混ぜて、小皿に少し乗せ先ずはそのまま食べてみる。

………うん、紛れもなくご飯です。

木の実だったけどご飯ですよ。

塩を少しふりかけて食べる……ああ、甘さが際立つ!

これで生卵と醤油が有れば最強なのに。

とりあえずアッツアツのご飯で小さなおにぎりを五つ作るとご飯は無くなった。

ニブ達と僕と、物陰から見ていたホッティを呼んで五人で試食タイム。

「……手で直に持つのでしょうか…少々行儀が悪くはないですか?」

ピューレは怪訝な顔をしてなかなか手を出さない。

「これは手で持ってかぶりつく食べ物なのです。

これをスプーンで突いて食べるなんて邪道なのです!」

「ジャムやハーブを付けなくて味はついてるのですか?」

ロアが聞いてくる。

「塩を振ってます。

中に色々な具材を入れたりして食べる事が多いですね。

後は海苔が有れば良かったけど、僕はシンプルな塩にぎりが一好きです。

どうぞ試してみてください」

人族の中で暮らしてて、パンなどの穀物食べ慣れているなら口に合うはず、と強気で勧める。

ピューレとロアが躊躇している間に、ニブは一口でおにぎりを食べ終わる。

「美味い!今まで食べた事無い食べ物だね。

ほんのり甘くて柔らかくて、これは美味しい」

「この柔らかさをモチモチしてると言います。

因みに今食べてもらったのはおにぎりと言う、握った物ですけど、このご飯はそのまま食べたり、他の具材を上に乗せて丼、肉片や野菜と炒めて焼き飯、お酢を混ぜて生魚乗せてお寿司とか、柔らかく煮て胃に優しいお粥や雑炊、調理方法で色々変化を付けれます。

それにこのおにぎりも具材を入れると味に変化出ますし、味噌や醤油という物を付けて焼きおにぎりにすると……もう………」

話を聞いてるだけでニブは何度もゴクリと喉を鳴らしている。

ピューレ達も恐る恐る口にして驚いている。

「……美味しい…」

「これは…優しい味ですわね」

うんうん、ご飯の美味しさは異世界でも通用するのだ。

……いや、午前中のアレは失敗作だから、なかった事に。

「……コー…これ手にくっつく………これ…食べる以外に……何か出来そう……」

好奇心旺盛で薬草なんかを研究してるだけあって目の付け所が違うね。確か……

「これってどうにかしたらノリになったはず」

「…………ノリ………?」

「木とかは無理だけど、紙なんかをくっつける道具。

後薄っすら記憶に保存食の干しほしいいとか引っかかっているんだけど…わかんないや。

後米粉の麺とか、クレープとか、色々有った気が……」

あー、ぐぐりたい。

「兎に角お米って凄いんです。

元居た世界では麦の様な感じの穀物だったんだけど、見た目違っても同じ物みたいだからこれからが楽しみ」

もう本当にニコニコですよ。

「ぜ、是非とも料理法を教えてください!」

ニブの食いつきも凄い。

「僕はとても不器用なので、口での説明になりますけど、是非色々作って下さい。

お願いします」

「こちらこそよろしくお願いします」

ああ、先ずは一歩だけど、理想の食事に近づいた。

おもちちゃん、ありがとう。


*****


とりあえず皆に振る舞える量のご飯を炊いてもらい、おにぎりを作ってもらう。

おにぎりは冷めても全然食べれるからね。

釜も竃も一つしか無いから一度に大量には作れないので、炊けたはしから握ってもらう。

スキヤキに釜量産してもらわないといけないかな。

でもその前に、この米もどきをいつでも食べれる様にするために、農作物として作れる様にしないとね。

えっと…ガーリックまだ居ないから空を飛べるピータンに頼まないといけないかな…。

ピータンを探してみると、ピータンの家でカマメシとジュレの三人でお茶してた。

お喋りを一旦やめてもらって、ピータンに山頂近くまで飛んでもらい、米もどきを何株か採って来てもらい、それをロウ達に畑に植えて育てて貰おうと。


三人がピーチクパーチク言ってたけど聞き流し、とっとと畑予定地に向かう。

畑は町の南東から南に向けての場所を耕してもらう予定だ。

ニブ達に是非作って貰いたい米、大豆を広めに場所を取ってもらい、残りは好きな作物を作ってもらう事にする。

個人的には芋系とトウモロコシとか作って欲しいけど、本人達も作りたい物や、時期なんかで作れるもの、作れない物なども有るだろうからそこはプロにお任せです。


家造りであまり器用でなく、力の使い所を模索して居た…(つまり不器用で家造りに向いていなかった)オーガも畑仕事にチャレンジし貰うつもりだ。

種族ではなく個人に向き不向きが有るのだから、オーガは建設、マーマンは料理人、とか決めずに、色々やって貰って本人に合った、楽しくやり甲斐を持てる事をして欲しい。

今の所建築、家具や道具作り、畑仕事、衣料制作、燃料調達、違う場所に居る人や人族への伝達、調理、食料主に肉調達、山での野菜や果物の調達班も要るよね。

あ、後燃料や家具作りで木を伐採するから、環境破壊にならない様に苗木の植樹もしなきゃいけないんじゃ無いの?

ざっと思いつくだけでもこれだけやる事有るんだから、何かその人に合う仕事も有ると思う。

魔族の人って好奇心旺盛だから、面倒くさいさえ顔を出さなければいい感じで回っていくんじゃ無いかな?

面倒くさがりだけど、好奇心旺盛で楽しい事が好き、深く考えずに力の強い人に従う弱肉強食で寂しがり……。

捻くれてないから付き合い易いな。

元居た世界では良くバイトの店長とかがボヤいてたよね、

『僕雇われだからまだ若いじゃない。

若い子からは舐められるし、年配の人は年配の人で『何でこんな若造に指示されなきゃいけないんだ』とか言われるしで大変なんだよ。

人使うのって本当難しいよ、若くて役職だと尚キツイよ』

言葉通り店長どんどん痩せていって頭髪も…………。

それを考えるとこの世界の魔族の人達は皆良い人…言い方悪いけど扱い易くて良かった。

……いや、やっぱり言葉悪いよね、他に言い方無いのかな、

ああ、僕って不器用なだけでなく国語力も無いのか……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ