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シルジットとの話し合いとガーリックのアドバイス

鉄板焼きは好評だった。

食べる事にさして興味は無くても、やはり美味しいものは美味しいみたい。

だからと言って作り方覚えてみる?と聞くと、そこまでは…と皆面倒くさがる。

うーん……。


食後、オニギリに作ってもらった僕用の仮設住宅で簡易風呂に入ってリラックス。

別に風呂好きって訳じゃなかったんだけど、無いとなると入りたくなるのが人の心理だよね。

ずっとおんぶしていたおもちは、服を脱ぐ時下ろしたんだけど、シャツを脱ぎズボンを……と背中を向けてたら、背中に張り付いた……いや、本当吸盤でも有るのかって感じに地肌にくっついてる。

仕方ないのでそのまま湯船に浸かったんだけど、マーマンって魚人だよね?魚だよね?お湯に入れて良いの?

嫌がってないから良いのか?逆に気持ち良さそう?

おもちは目を閉じてるのがデフォルトなのか、まだ一度も目を開いたところを見ていない。

まぶた閉じてるのに周りの様子は分かって居るみたいなんだけど、どうなってるんだろう?

第三の目があるとか?……いやいや、そんな厨二的な事は心の中でしか言わないよ。


おもちがのぼせないよう早めに上がって寝る準備。

今までみたいに野宿とか、他の人が居るとかではなく、個室なんだから今日は上着なくて良いかな。

元々寝るときは上裸、下は短パンで寝てたんだけど、こちらに来て寝る時もパジャマとか無いから、ちゃんとシャツとパンツしっかり身につけて寝ないといけなかったので、久しぶりの開放感だ。

おもちは服が無いからとりあえず布を巻いておく。

さて、明日はシルジットと話し合いしないとな。

正直面倒、身体動かしてる方が楽だけど、それじゃあダメなんだよね。

忘れがちだけど、僕が皆を束ねていくんだから……って、こんな別世界の子供の下につかなきゃいけない事に不満無いのかなぁ…。

ある日いきなり下克上とか……こんな事考えてるのがフラグになるとか?

……いやいやいやいや…………寝よう。

ん?なんだか物足りないと思ったらアンズ枕が無い。

そう言えば山降りてからそばに居ない?

どうしたんだろう…………


*****


翌日シルジットと話し合ったのは

一、魔族から人族に提供する物、狩った動物、人族が入手しにくい薬草やハーブ、魚介類、木材、石材

二、人族から魔族に提供する物、技術、加工物、知識

三、魔族が力試ししたがるので決められた範囲以外に森に立ち入らない

四、人型以外の魔族も差別なく技術指導受けれる様に徹底してもらう


などなど、大まかにそんな感じかな。

これから色々細かい事も出て来るかもしれないけど、今思いつくのはこれくらい。

とにかく魔族は人族が弱いからとからかわない、人族はやたらと怖がらない、だよね。

怯えると狩猟本能が刺激されてちょっかい出したくなるだろうし、それこそ猫が虫や小動物いたぶるように。

そして人族は人型以外の魔族を偏見で見てヒソヒソクスクスやられると、精神的にくるからね。

弱くても数の暴力精神バージョンって感じ?

……なんだろ、この僕のボキャブラリーの無さ…一応物書きの息子なのに頭の悪い言い回し……悲しくなるね。

でも通じてるから気にしない、うん、気にしちゃいけない……きっと。


面倒くさいのは終わりかな?

シルジットは明日街へ戻る。

オニギリ達城造り班とサクラと酒造り班も一緒に出発する。

魔族は良いけどシルジットは馬車が無いと歩いて戻るのは何日かかるかわからないからね、サクラに馬車を引いてもらう。

これで人間一人になっちゃうのか。

まぁ見た目ほぼ変わらないし、いざとなったら街まで行けばいいし、ガーリックに運んでもらえば一日で付くらしいし……羞恥心さえ我慢すれば。

肩の荷が半分は下りたかな?と一息付いてると、ガーリックに呼び出された。


*****


「アンズが拗ねてるぞ」

ん?そう言えば今日も朝から見てないな。

「そいつばかり構うから拗ねたみたいだね」

そいつ…背中のおもちを指差す。

「でも前見かけた時ってあんなに感情豊かじゃなかったから、今みたいに楽しそうだったり拗ねたりしてるのって良い事だと思うな」

会ったばかりの頃より最近では可愛さ倍増だもんね。

あのぷにぷにボディーで甘えられると勝てない……はっ!ぷにぷにボディーの小さな甘えん坊、キャラが被ってるのか?

いやいや、でもスライムと赤ん坊は違うだろ。

「とりあえず拗ね過ぎて八つ当たりする前にどうにかしなね」

じゃあ、と相変わらず見た目に反して軽い感じで戻って行く。

その背中に「ありがとう」と告げてアンズを探しに行く。

良いのか?

魔族と人族の付き合い方を王にも相談せずこんなに簡単に決めて良いのか?

シルジットは姫さまに婿入りするんだし、代理で良いのか?


明日はアンズのお話からです

よろしくお願いします

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