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ちょっと休憩〜プロジェクトBNN〜

……後悔の役立たず………昼ご飯の時の自分の口を塞いで来たい…………


昼食後、湖のほとりで考え事をしているオニギリを見つけ、少し迷ったけど話しかけた。

「今話しても大丈夫?」

「ん?ああ、コーか。

大丈夫だぞ。ちょっと町づくりについて妄想してただけだからな」

……自分で妄想って言うのは………

「えっと、オニギリって土魔法で家作るよね?

これって雨が降っても壊れないの?」

土だから雨で形が崩れて壊れるのでは?と思ったんだけど、

「ははは、雨くらいで崩れてたら家の意味ないだろ。

形作ったら硬化する様な魔法かけてるからな」

「硬化魔法も使えるの?」

「いや、硬化魔法ではなく、トンソクの風魔法の応用との合わせ技だな。

風魔法で水分含有量を減らし火魔法で変質させるんだ。

焼き物みたいな感じかな?

そうすると多少の雨では崩れないぞ。

まあ土の質にも寄るがな」

ふむふむ、成る程。なら計画実行出来そうかな。

「じゃあほんの短時間土が水に溶け出さなくするくらいならオニギリ一人でも出来るの?

んー、イメージ的に水瓶みたいな?」

「長時間持たなくて良いなら出来るぞ」

「ふむふむふむふむ。

それならさ…………」

計画第一段階クリア。


そして日暮れ間近にやって来たのは猫オネエに連れられた天狗の純血種……。


「あーら、この子がさっき言ってた別の世界から来た子?

いやだぁ〜可愛いじゃない」

「でしょでしょ?アタシの言う通りでしょ?」

「いやだ、ホント言う通りね」

「主様にでさえ付けてもらえなかった名前まで付けてくれたのよ!」

「え〜、いやだ、羨ましい」

「あなたも仲間になって名前付けてもらったら」

「いやだ〜、そうしようかしら。

因みに何で付けてもらったの?」

「ふふふん、カマメシよ」

「いやだぁ〜か〜わ〜い〜い!

あたしも、あたしも〜」

…はい、一同総勢唖然としている中、オネエに連れて来られたオネエがオネエと盛り上がっています……。

この世界の標準装備のイケてるフェイスの無駄遣い、クネクネしながらいやだいやだ言ってます。

嫌なら帰れ。

……あ、いかんいかんです。

一瞬荒んでしまいました。

「ホラ、ダーリン、ご要望の火魔法が使える天狗の純血種よ」

「や〜だ〜、初めまして。去年生まれたばかりのピチピチ天狗ちゃんよ。よろしく〜」

……いや、宜しくしたくありません。

でもとっとと話進めないと僕の計画が……。

「初めまして、笹木野孝一です。

コーと呼んでください。

火魔法が使えるとの事なのでお願いが有りまして来ていただきました」

「やだぁ〜、あたし火魔法だけじゃなくて空も飛べる飛行魔法も使えるのよ〜」

空飛ぶくらい私にも出来ますが、とガーリックが小声で突っ込む。

「それでですね、こちらに来ていただけますか?」

目的地の湖のほとりに向かおうとしたら、襟首掴まれた……

「火魔法何に使うか知らないけど、先ずは名前を付けてくれなきゃいや〜ん」

……名前?天狗だろ?天カスで良くね?

…………荒んじゃダメだ…荒んじゃダメだ…荒んじゃダメだ………………

「まぁアタシ程可愛い名前なんてそうそう無いでしょうけど」

「え〜、やだぁ〜、あたしも可愛い名前がい〜い」

「…………………………」

『アルジ、相手にしない方が良いんじゃない?』

そうしたいけど、ここまで来たらBNNを……

「ね〜、まだかしらん」

「……ぴ……ぴー……いや、ズバリはダメだって………………ピータンで勘弁して下さい」

二人まとめてあの名前にしてしまいたいけど、グッと堪えるよ。

「いやぁだぁ〜、ピータンですって!

か〜わ〜い〜い!やだぁ〜〜!」

「可愛いじゃないの。まぁアタシのカマメシには負けるけどね」

「ちょっとやだ、何言ってんの?」

「あら何か文句あ」

「それでですね!」

話をぶった切って強引に割り込む。

簡単な説明をして、湖のほとりへ移動し、そこに置いてある数個の石に火魔法をかけアッツアツにしてもらう。

そして1メートル四方程の穴の中に溜めている水の中に加熱した石をドボン。

目論見通り水は湯気を上げて温まる。

そう、僕の計画ビバノンノ(BNN)良い湯だななお風呂計画。

ガーリックとオニギリに頼んで賑やかなお二人さんは隔離してもらい、服を脱いで…でも一応下着は着用のままいざお風呂へ!


……あー、この世界に来て初お風呂、身体の芯から温まって癒される……。

身体の疲れより、先程の精神ダメージの方が大きいけど、お湯に流してしまおう。

アンズと二人で満点の星空の下心身共にリラックスさせていただきました。

よし、明日からも頑張るぞ。


風呂から上がり、簡易小屋に戻るとほんの小一時間で様変わりするほどやつれたオニギリとガーリックが、倒れる様に横になっていた。

……怖いからあの二人がどうしたのかは聞かないでおこう…………。

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