町づくりの手伝い要求してみる
気を失ったオーガを、オニギリとトンソクが抱えて近くの家の中に抱えていく。
その時兄弟間でちょっと言い合いか有った。
どちらが足の方を持つか
って。
この世界、基本的に純血種しか服を着ていない。
服と言っても人族と交流が有れば人族から譲ってもらったり、またサクラの様に見よう見まねで自分で作るそうだ。
実際カニスキ達は布を巻いただけだったし。
で、純血種以外の魔族はと言うと、動物の毛皮を腰に巻いてるだけなんですよ。
イメージ的に昔話の挿絵の鬼みたいな感じ?
聞いてみたら
『戦う時に体に布なんか巻いてたら邪魔だろ?
掴んで引っ張られたりしたら転けちまうし』(ワーウルフさん、年齢不詳・談)
元より男性しか居ないってのも関係有るのかな?
そしてこのオーガ、マイクロミニって言うの?
普通に立ってる時も見えそうだったのに、それを上半身と足を持って運ぶとなったら、足を持つ人は丸見えになってしまうんですね、これが。
……え?パンツ?褌?そんなものある訳ない。
まぁ、トンソクが持ったんだけど、下を向くと見えるし、真っ直ぐ前を向いても視界に入るって言うから僕は言ってあげたよ。
「まぁ……上を向いて歩こうよ」
*****
目を覚ましたオーガは、オニギリ達が何とか宥めすかし、危害は加えないと一先ずは信じてくれた様だ。
まどビクビクしているけどね。
「でだ、家を沢山建てるんだよ、ここよりももっとな」
「その上城も作るってわけよ」
『?城……?』
「でっけー家だ。部屋もいっぱい有るんだ」
『へや?』
「家が20も30もくっついてて繋がってるんだ」
『スゲーな!』
「それだけじゃないわけだ。
城ってのはな、何と家の上に家が有って、そのまた上にも家が乗っかってて、それも繋がってるってわけよ」
『なんだそりゃ!横にも上にも家がくっついてるとか意味わかんないぞ』
…二階建てとか三階建って言いたいんだろうな……。
「そして驚きやがれ!何と屋根が尖ってるんだぜ!」
『屋根って家の上の所の事だろ、そんな所尖ってどうすんだ?』
「??さーてな、鳥かなんかが刺さるってわけか?」
「知らねーけど強そうだろ?」
『おお、強そうだな!』
……何だろう、この会話。
乾いた笑いが浮かんでくるよ。
「でだ、そんなデッケーもん作るんだから手伝って欲しいんだ」
「流石の俺達でも二人でそんなにデケーのとかいっぱいの家とか作るのは難しいわけだ」
「それにな、最近土の家だけじゃなくて木の家も作れるようになったんだ。
だから木を切ったりとかやる事いっぱいで力貸して欲しいんだ」
実簡易小屋は土魔法で四角く外壁作って、寝台?寝る場所が盛り上がってるだけだ。
オーガの家も大差は無い。
でもハラミの家はもうちょっと棚が有ったり、料理をする場所が有ったり、場所によっては木材も使われていたし、部屋も二つばかり有った。
進歩してるって事だよね。
町の場所が決まったら一先ず家を数軒建ててもらって、城はサクラの修行と一緒に街に行ってもらってシルジット達にお願いして城を建てた建築家さんを紹介してもらおう。
ふむふむ、少しずつだけど実行に向けての考えがまとまってきた…かな。
『面白そうなのはわかったけどさ…』
オーガが言葉を濁すとオニギリがニャリと笑い肩を叩く。
「言いたい事はよーくわかる。
しかしな、魔族の町が出来ると一箇所に色んな種類の奴らが集まって来るんだぜ。
そいつらといつでも力試しが出来るし、このコーは小さいけどスライムに買ったんだぜ。
家を建てるの手伝ってくれたら他の種族だけでなくコイツやスライムとでも力試し出来るんだぜ」
ああ、あくまで脳筋バトル野郎だから、純血種と違って一番興味のある事はバトルなんだね。
『いや、スライムはいいよ。
でもこんな細っこいのにスライムに勝ったって本当か?』
そりゃオーガと比べたら小さいし細いだろうけど、疑いの視線が痛い。
『アルジを馬鹿にするんなら俺が相手になるぜ!』
アンズちゃん、バトルモードに入らなくて良いから。
「まあ、僕でよければお相手させていただきます」
『おお、そりゃ是非相手して欲しいね』
ニャリと笑うオーガにトンソクが確認する。
「なら町の場所が決まったら皆来てくれるってわけで良いか?」
するとオーガは頭を振ってため息をついた。
『俺は良いとしても決めれるわけない。
今年のボスに聞けよ。
まぁどっちみち産まれるまでは動けないだろうけどな』
「お、今年は出来たってわけかい?」
『ああ、お前以来出来なかったから久しぶりだな』
え?シーズンバトルで女体化した人今妊婦さんなの?
んん?それなら一年程動けないとかじゃないの?
あれ?でも魔族の人達って妊娠期間短かったりする?
僕は他のメンバーに聞いてみた。
あれ?明日もちらりシリアス?
え?この話のシリアスなんてシリアスじゃない?
これでシリアスなんてチャンチャラおかしいぜ?
それなら良いのですが。
明日もよろしくお願いします




