表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/75

世界も残念だったけど、僕も残念だった件

なんだろうなぁ……

魔力使い果たしたら死んじゃう上に、魔族に小突かれたら重症を負う人族、男ばかりの魔族はシーズンバトルで勝ったら女体化で、子供産むと間もなく死んじゃうし、ナンバーツーは妊娠したら食べられる。

人魚は下半身海獣だし、アルラウネは妖艶な花の魔物の筈が、親指姫で同性婚してるし、一匹狼は引きこもり、エルフはご年配で、吸血鬼はチャラ男……


いや、もう本当になんだかなぁ…………。


ひとまずその場で休み翌朝、リザードマンに話しかけるも無気力のまま。

「協力……?面倒だなぁ……まあ気が向いたらな」

一応話はしたけど、きちんと覚えててくれるのかなぁ…。


その場に居ても仕方ないので、オーガの住処に向かう。

「あの人達シーズンバトルとか大丈夫なのかなぁ」

あんな無気力で種族繁栄の戦いなんてできるのか?

僕が呟くとガーリックは笑いながら答える。

「いや、無理だろ」

「いいんかい!」

思わず突っ込んじゃった僕にガーリックは更に笑う。

「だってシーズンバトルって繁栄の為に必要な事なんでしょ?

それなのにこれでいいの?」

「繁栄とか言ったってシーズンだから必ず子供出来るって事無いわけよ」

「寧ろ出来ないことの方が多いな」

トンソクとオニギリが言う。

サクラは馬の姿のまま頷いた。

「いや、出来にくいなら尚更機会を逃しちゃいけないんじゃないですか?」

焦る僕に魔族の四人は顔を見合わせて笑う。

「コーは細かい事気にするなぁ。

なる様にしかなんないんだし、シーズンバトルの無い年が有っても問題ないだろ」

「そうそう、魔族は人族と違って丈夫で長生きなわけだし」

「そうだね、今年がダメならまたらいねんでいいだろ」

頷くサクラは馬のまま笑ってる…馬の笑顔ってちょっと怖い。

本当にこんな軽くて良いの?

種族繁栄が生き物の第一じゃ無いのかと思う僕が可笑しいの?

『アルジ、気楽に行こうよ』

アンズにまで言われてしまった。

魔族本人達が良いなら良いのか?本当に?

『て言うか、お前さん俺達のバトルダメにしたの忘れてないかい?』

ワーウルフが突っ込みが入る。

…………………………あ…………!

こう言うのって棚上げと言うか、喉元過ぎれば熱さを忘れると言うか………。

「……ぷっ!!」

魔族の間で大爆笑が、シルジット達も仕方ないですねぇと言いたげな生温い ーい目でこちらを見ている……。

『アルジ、ドンマイ!』

アンズちゃん、それ追い打ちにしかならない…………。


*****


オーガの住処に着いた。

今までの種族の住処と違って村と言うか集落っぽい。

きちんと家が立っているからそう見えるのかな?

「師匠の元で修行しながら皆の家作ったんだけど、こうして見るとまだまだだなぁ」

「修行中だったから未熟だったわけだな。

落ち着いたら建て直してやるのも良いわけだろ?」

「そうだな、町作りが終わったら……いや、皆で町に行くなら問題ないのか?」

「そう言うわけだな。

完璧な皆の家を町に作ってやればいいわけだ!」

オニギリ兄弟に自分達の満足の為にも交渉頑張れと励まされた。

外で騒ぐ声が聞こえたのか、家の中から数人のオーガが出て来る。

うん、鬼だ。見事にオーガだ。

『よう、お前ら戻って来た…………』

手を上げて近づいて来ていたオーガ達はピタリと立ち止まって固まった。

どうしたんだろう?

こちらも近寄らず立ち止まると、オーガ達は後退りながら震える指でこちらを指差す。

『お……お前ら、なんて奴を連れて来てんだ!』

吸血鬼だ!吸血鬼が居るぞ!皆家から出るな!

口々に叫びながら逃げて行くオーガ。

「あー、やっぱりこう言う反応になるわけ」

「おーい、この吸血鬼は俺らの仲間だから怖がる事無いぞー!」

逃げ惑うオーガにオニギリが声をかけるも、一番体格の良い若者以外家に隠れてしまった。

『そ…そんな事言って騙してないだろうな……』

「俺らがお前ら騙してどうする。

ここに居る他の奴も皆仲間だ」

他の奴?と言いながら順番に視線を巡らす。

オニギリ、トンソク、ガーリック、サクラにワーウルフ、シルジット達人族、僕、そして僕の腕で視線が止まる。

「!!…………ス…スライ…ム…………」

…言いながら気を失って倒れてしまった?

「え?何で?スライムって見ただけで気を失うような物なの?」

「うん、そうだね、私だってスライムには勝てないよ。

だって吸う血液も無いし、雷魔法で攻撃しても効かないし」

おお、ガーリックって雷魔法使えるんだ!って今は置いといて、

「いや、流石に普段は気を失う事まではないさ。

シーズンバトルが終わったからじゃないのか?」

「バトルが終わると気が弱くなるの?」

「弱くなるって言うか、戦いで燃え尽きて暫くは穏やかになるってわけだな」

僕の質問に答えるオニギリ兄弟。

そうか、気持ち的穏やかになって居るところに前触れもなく吸血鬼が現れて、畳み掛けるようにスライムが現れたから許容量超えた……のか?


アンズってどこまで最強なんだろう…。

残念世界と言っている主人公も残念でした。

建築の手伝いを集めにオーガの里へ行った一行。

相変わらずのんびりしてます


明日もよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ