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一匹狼…?

翌日、朝食後ワーウルフの案内で純血種の住んでいる洞窟へ向かった。

本気で走られると置いていかれてしまうので、案内のワーウルフとしてはのんびりペースなので、馬車に乗っている僕に話しかけてきた。

『これから会う奴ちょっとクセがあるけど悪い奴じゃないからな』

「クセがある?」

『ああ、奴は凝り性で、ワーウルフのクセに群れるのが嫌いなんだ』

聞くところによるとワーウルフは群れで暮らしているらしい。

理由は狩をする為と、仲間内で普段から力試しをする為だそうだ。

『シーズン程本気で戦わないけど、戦うのは本能だろ?』

いや、だろうとか言われても頷けない。

でもオニギリ達は納得顔だ。

「でも俺達は本能より好きな事を極める方が一番なわけだけどね」

「違いない!」

トンソクの言葉にオニギリが笑う。

サクラも頷いている…馬の姿で。

いや本当に完全馬型になってくれてありがたい。

だって一般的な…いや、ゲームや本の中のケンタウロスの姿だと、上半身だけとは言え女性に馬車を引かせるのは見た目的に…ねえ…。


あ、話が逸れてしまった、

「えっと、これから会う純血種の方は一匹狼ってやつなんですね」

『お?なんだその言葉、なんだかカッコいいな』

一匹狼、一匹狼と歌うように言いながら跳ねている。

はしゃいだ犬的で可愛いな…ってまた話が脱線したけど、まあいいか、会えばわかるしね。


*****


なんだかんだで洞窟到着。

見える範囲にドライフラワーと言うか、色んな草や花が乾燥されて吊るされている。

そしてまだ中に入っていないのに、何の臭いだろう、いい臭いがする。

『おーい、居るか』

ワーウルフが中に向かって声をかける。

『おーい、おーい、ちょっと出て来いよ』

何度声をかけても出てこない。

居ないのかな?と思っていたら洞窟の奥に人の気配。

『おー、ちょっと出て来いよ、合わせたい奴が居るんだ』

「………………」

あ、引っ込んだ!

洞窟の奥からじーっとこちらを見ていた人影が中に引っ込んだ。

『全くしょうがねぇなあ、ちょっと待っててくれ』

ワーウルフが中に入って行く。

暫く待つと肩を落として一人で出てきた。

『コーさん、すまないが一人で中に行ってくれるかな、説得したけどいきなり大人数で来たから怒ってんだ。

何とか一人なら会うって言うから、話があるのはあんただろ?

だからあんたが行ってくれ』

アポも無しにいきなり見知らぬ、しかも他種族が来たからヘソを曲げたのかな。

とりあえず中へ行ってみよう。


外からも見えていたけど洞窟の中は色んな草花や木の実、壺の中で漬けられた実などがある。

そのまま奥に入って行くと突き当たりの部屋に…誰も居ないよ?

部屋の中は鍋や薬研?って言うのかな、時代劇とかで薬ゴリゴリするやつ、棚には瓶(って言ってもガラスでは無いけど)や壺が沢山並んで居る。

そして入り口でも感じたけどいい匂いがする。

なんだろう、ちょっと薬っぽくもあるけど、どちらかと言えばスパイスの匂いっぽい?

思わずすんすんと匂いを嗅いでるとどこからか声をかけられた。

「お前は誰だ」

キョロキョロと声の出所を探して見ながら答える。

「初めまして、僕は笹木野孝一です。

訳あって魔王になる事になりまして、魔族の町を作るので、仲間…?町民?……一緒に町を作ってそこで暮らす魔族の人を集める旅をしています。

ワーウルフの方々も協力してくれる事になりまして、その時にこちらに純血種の方がいらっしゃるって聞いて来ました」

「そんなのボクには関係ない」

おっと全然取り合ってくれる気無さそう?

「えっと、一応メリットとしては…例えば他の人が力試しに来て戦うのが面倒とかならどうにかなる様にするつもりですし…」

気配みたいなのが動いた。惹かれるものがあったのか?

「後趣味や拘りある物を極めて貰ったりするつもりです。

今一緒に居るオーガの兄弟は建築が得意なので建物造りを、町ができたら合流する夫婦は衣装に興味がありますので、後程人族に裁縫の修行に行くケンタウロスの方が服を作ります。

マーマンの方は内陸の食べ物を、ドワーフの方は鍛治をと皆で力を合わせて住みやすい町を作ろうと思います」

話は聞いてくれてるけど、まだ出てこない。

多分こんなに色々あるのなら…

「貴方は調合とかが好きなのですか?

凄い数の薬草やハーブなんか有るみたいですけど、これ全部使えるんですか?」

これは純粋な興味。

だって凄い数だよ、全部把握してるなら天才だよ。

「………」

「薬を作られているんですか?それとも料理なんかのハーブ?

これだけ集めるのも大変だったでしょう」

「………………」

あ、ちょっと引いた感じが。

『おいおい、いつまでゴネてんだ、協力してやれよ、コイツ滅茶滅茶強いんだぞ、スライムなんか従えてるし』

「!!!」

待ちかねたのか、案内してくれたワーウルフが中に入って来た。

『それに俺らもコイツについて行くからこれから草集めできないぞ』

あ、コレ自分で集めたんじゃ無いから僕のセリフに引いたのか?

「…………………………」

とても困惑している空気が漂ってくる。


ワーウルフの純血種は一匹狼通り越して、人見知りの引きこもりだった…。

☆☆お知らせ☆☆


何も考えず偶数日更新にしていましたけれど、良く良く考えると31日まである月は30日に更新すると、次回更新まで3日開いてしまうな、と。

今更気づいてしまいました。

本当今更ですね、すみません。


なので8月から更新は奇数日に変更させて頂きます。


次回更新は8月1日となりますので、よろしくお願いします。


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