色々聞いてみた
とりあえず元の謁見の間?に戻って来てみると、一段高くなった玉座の向かいに豪華な椅子が置いていた。
そこに座り詳しい話を聞くこととなった。
「改めて自己紹介しよう。人族の王のサンリット・タリタルだ。
この度は魔王になる事を引き受けてくれとても助かる。
勝手気儘に振る舞い人々を苦しめる魔族を取りまとめ、我等とこの世界で生きる者として共に平和に暮らしていけるよう協力を願いたい」
「引き受けると決めましたのでやれる範囲で頑張ります」
周りから安堵のため息が聞こえる。
「ただこの世界の事は何もわからないので色々教えて下さい」
「勿論だとも。何でも聞いてくれ」
僕は気になる事、疑問に思う事を聞いていく事にした。
「魔王になれと言われわすが、どのような事をすれば良いのですか?」
「魔族は力こそ全てと聞いておる。
戦いに勝ちさえすれば力ある者に従うそうなので、魔族と戦い勝って欲しい。
住む場所などはここから東の大森林を抜けた所に住み良い場所があるそうだ。
そこで国を作り魔族を纏め、こちらと交易などをして共存できればと考えておる」
んー、バトルロワイヤル。無茶振りスゲー
「勝てればいいですけど、僕は竹刀…木の棒と多少の体術が出来るだけで剣や槍など使った事ないのですが」
「魔族は素手で戦うのが基本のようで、武器は使っても棍棒くらいだと聞いておる」
「人族が武器や魔法で攻撃して勝てないんですか?」
「剣や槍や弓などは多少のダメージは与えられるが、筋肉に弾かれてしまう」
どんだけマッチョなんだか
「あと魔法と言ったが…」
あれ?この世界魔法ってあるんだよね?
「魔法で戦うとはどう言う事だ?」
んんんー?
「いや、攻撃魔法とか空間魔法とか…」
「そなたの世界では魔法を攻撃に使うのか?」
「ええ…まぁ…」
ゲームやマンガや小説などで。
「死ぬではないか」
「えええ?」
詳しく聞いてみると、この世界では魔法は生活に使うだけだそうだ。
薪に火をつけたり、風でゴミを攘って掃除したり。
と言うのも人の使える魔力の量は決まってて、回復せず使い切ると亡くなるらしい。
寝たり食べたりで魔力回復とか、世界に漂う魔力とかは無いそうで、戦いに使うなど到底無理らしい。
因みに僕を召喚する時は死なない様に、皆が少しずつ魔力を出し巨大な魔法に挑んだらしい。
その数280人。あの広場の外にも沢山人がいたそうだ。
なんて規格外な異世界。本当に帰りたい。
*****
ひとまず魔法は置いといて、魔族の国になる予定の場所には案内に数人派遣してくれるそうだ。
一人で放り出されなくて良かった。
何十人連れていくかと聴かれたけど、魔族と戦うにしても自分一人で戦うのだし、聞けば魔族も集団で襲いかかる事は無いそうだし、逆に沢山居たら守るのも大変だし。
最低限の人数でサクサク進んで行くほうがいいと思う事を伝えた。
そうすると少し考えた王様は人選と準備に3日ほどかかるのでそれまでゆっくりしてくれと言うとこでその日の謁見は終わった。
正直頭大混乱。怒涛の展開に精神的にクタクタなので、歓迎パーティーなるものも断り案内された部屋で寝ましたよ、僕は。




