表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
吾輩はニャンコである。  作者: ひよく
1/6

第1話 今日子との出会い

超偉大な先人は言った。

「吾輩は猫である。名前はまだない。」

と。


アタシも名前はまだない。

それもそのはず。

だって、アタシは生後1日目。

ようやくこの世界に顔を出して、ママのおっぱいを飲もうとした矢先、突然、ママから引き離されて、段ボール箱に入れられた。


時刻は深夜。

アタシを入れた段ボール箱は、とあるアパートの玄関前に、そっと置かれる。


まだ季節は秋とは言え、ここは青森。

夜の外の気温は、生まれて間もない子猫のアタシには厳しくって。


一生懸命、ミーミーミーミー鳴いていた。


鳴きながら、何とか一晩耐えきった。

そうして、翌朝。


「ミー…。(もうダメ…。)ミー…。(もう死ぬ…。)」


そんな際どい時に、アパートの玄関の扉が開いた。


勢い良く開かれた扉に、アタシの入っていた段ボール箱は、私もろとも吹っ飛ばされた。


「なんだ~!?こんな所に、ゴミ置いたヤツ!」


吹っ飛んだ段ボールを、声の主が拾いに行った。

声の主は、ボサボサの長い髪をした若い女の人だった。


「ミー…。」


アタシは弱々しい声で助けを求めた。


「ネズミか?」


「ミー!(そんなわけあるかい!)」


「あぁ猫か。へその緒付きだ。」


「ミー…。(だって、昨日、生まれたんだもん。)」


「仕方ない。1限目はサボるとするか。」


これが、後にママとなる今日子とアタシの出会いだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ