夢と現実の境目
夢から覚め、変わり映えしないつまらない日常がまた始まる朝は憂鬱だ。一層の事ならばずっと夢を見ていたい。好きな夢を好きな時に見れる装置を開発して大金を貰って開発した装置でずっと夢を見ればいい!むしろ夢の世界に入れる装置がいいな!なんて…
「僕には作れないよなぁ…」ボソッと呟く
夢で自信に満ち溢れてる僕は現実では大きな夢は見ない。高校卒業したら大学か就職、社長とか大発明なんて無理だし生きる為に働く。とても夢とは言えないつまらない将来設計だ。
チャンスを掴み取るかは自分次第だ!なんてチャンスを掴み取った人は言うがチャンスという名のゴールは皆に平等にあるかもしれない。でも皆が皆スタートラインに立てている訳では無いスタートラインが見えてない人もスタートラインまでが大変な人もいるんだ。現実に自由は無くとてもつまらない。早く夢を見たいな…。
学校に着くといつも通り授業を受け友達と内容のない話をして終わりを待つのが日課だ。
「ワタル!次体育だぞ!早く着替えないと体育教師うるせぇぞ!」
幼馴染のハジメだ。こいつとは小学生からずっと一緒の腐れ縁だな。夢にまで出てきやがる。笑
僕「やばー体操服忘れたー今日は見学するよ。でもあいつウザイだろうなー笑」
夢での体育教師もウザかったが現実のあいつもなかなかウザイ。夢の中で殺したし会うのに若干の戸惑いがあるが動かなくてもしょうがないのでとりあえず校庭に向かう。
ハジメ「そういえばさ、その首と腕の傷どうしたん?」え?何のことだ?あれ?腕に輪っか状の…傷?
体育教師「おーいワタル!なんで着替えてないんだ!サボりか!単位ださねぇぞ?」
ハジメに傷の事を聞こうと思ったら体育教師に遮られた。相変わらず下の名前で呼んでくるし何かと単位単位って権力を振りかざしてくる。ウザイ。
体育教師「あれ?お前首になんか輪っか出来てるぞ?首吊ったか打ち首にでもなったか?笑」
は?どういう事だ?傷ってなんで…
僕「な、なんか気分悪くなったんで帰ります!!」体育教師「冗談だって!おい、ちょっ」
僕は妙に気分が悪くなりトイレに駆け込み鏡を見た。
え?なんで?首切られたみたいな…あっ!そっとズボンの裾を上げてみる、ここにも傷が。
なんでなんでなんで!?切ったの俺で切られたの体育教師じゃん!なんで俺に傷があるんだよ!?
不意に夢の中で見たニヤつき殺しを楽しむような僕の表情が頭を過ぎ、堪らず家に向かって走った。鏡の前にいると取り込まれそうな気がして怖くなったから。
暫く走り、疲れで落ち着いた僕は家までのいつもの道で夢での僕の表情と不可解な傷について考えた。1度はみんな考えた事あるかもしれない。夢の中の世界は別次元の自分だって。その派生の怖い話でその別次元の自分がこっちの人格を乗っ取ろうとするとか、そんな話嘘だと思っていたけどもしかして…。
なんて考えてる間に家に着いた。
とりあえず今日はなんか疲れたからまだ夕方だけど寝て夢でリフレッシュしよう。僕には実は特殊能力があってある程度好きな夢をそれこそ続きだって見れる。ま、特殊能力でも何でもない。それに完全に制御出来るわけじゃないから大体だ。笑
ただ今日は続きを見るのは気が乗らないしドラマチックな恋愛物とかがいいかな!なんて思いながら僕はまた夢の為に眠る。今日はどんな夢かな?