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夢日記  作者: サ品ワタ
2/3

夢だからこそ

「いつまで寝てんだよボケ!」

突然頭に怒鳴り声と強い衝撃を受けた気がして目が覚めた

目の前にはどこかで見たような顔と漫画で見たような鎧を着た男が怒った顔して見下ろしていた。

(今日は冒険ファンタジーか?)

僕は夢の中で意識はあるけど自由に言葉を発する事は出来ないし思った行動をする事はできない。

ただ勝手に行動して発言するが全部が自分じゃないとは言いきれない。

僕「え?今何時」我ながらとぼけた質問をする

鎧「寝ぼけた事言ってんじゃねぇよ!早く用意しろ!」

僕は体を起こし辺りを見渡し慣れた手つきで部屋に転がった鎧を着ける。僕の意思と経験は関係ない夢の中の僕はこの世界に慣れている

僕「今日は騎士団に入ってから初陣かぁ緊張するなぁ」

鎧「たくよーいつも怠けてるよな今日死ぬかもしれないんだぞ?」

僕「まぁ何とかなるでしょ!待たせたけど行こっか」

場面は切り替わり大勢の鎧を着た群衆の中に紛れ込む。そう、夢では途端に場面が切り替わる事が多々あるストーリーがある様で無いのだ。

前を見ると高台の上に綺麗な女性が鎧を着て偉そうに仁王立ちしている。騎士団長っぽい。笑

女鎧「今からお前達は国の剣となり盾となる。お前達の意思は騎士団に入った時点で国のものだ!死を恐れるな!作戦を頭に叩き込み我が国の勝利に貢献しろ!以上!」

群衆「ウオオオオオオオオ!!!」

どこかで見たような戦争前の集会か、剣を撫でながらつまらなそうに僕は思った

鎧「お前そんな態度じゃ後ろから仲間に刺されるんじゃねぇか?笑」

僕「えーなにそれ怖い。でも大丈夫なんか強い気するし俺。笑」

現実と似て僕は楽観的だ。

場面はまた切り替わり僕は戦場で敵らしき人と剣を交えていた。

「ワタル!!このままじゃ負けて死ぬだけだ!!どうせ死ぬなら大将取りに行こうぜ!」後ろにいる鎧に言われた。そう僕の名前はワタル。笑

僕「そうだな!折角死ぬなら大物取るか!よし!ハジメ行こう!」幼馴染に似てるからハジメって勝手に名ずけたけど反応してくれた。笑

僕らは敵兵を華麗に交わしながら時には切りつけながらムカつく体育教師に似た敵将らしき人物の元へ走った

体育教師「噂のルーキーはお前らか!ガキが調子乗るなよ?ワンパンだなワンパン笑」

そう言いながら体育教師は人1人分程ある大剣を軽々と振り回し力の差を見せつけてきた。ムカつく。

僕「相変わらずウザイなー校則無ければこっちはやりたい放題!殺す!」僕は現実とごっちゃになった発言をしながら剣を構え地を蹴った。

教師は大剣を軽々と横に振り僕に斬りかかった。

僕「あぶなっ!死ぬわそんなん!」上体を反らしブリッジの体制で躱す。

体制が崩れた僕に容赦なく横振りの反動を利用し体を捻って潰すように斬りかかってくる。

僕「ヒェ」

声にならない声を出し咄嗟に横に転がり躱す。

体育教師「いいねぇ!良く躱したな!でもそろそろ終わりだ。」地面に刺さった大剣を持ち上げ笑った表情を真顔に変え大剣を突くための体制に構えた。

体育教師「退学だ。」

大剣を転んだ僕に向け突き刺しにきた。

僕は死を予感した。夢なのに死にそう。生きてる実感死にたくないという感情が溢れ出す。

「懲戒免職」

体育教師の後ろから聞こえた。その直後体育教師の腹に剣が突き刺さり僕に血飛沫がかかった。

体育教師「グフッ ルーキーもう1人居たの忘れてたぜ!」

ニヤリと笑い体育教師は大剣の矛先を変え背後に振り回した

ハジメ「停学から帰ってきました!ハジメです!笑」

おちゃらけながら大剣をバク転で躱すと堂々とした態度でハジメは立っていた

僕「危なかったぁ死ぬかと思った!助かったよハジメ!」僕は体制を整え剣を構えた

ハジメ「ワタル!お前悪運強いけど攻めはゴミだよな!笑」ケタケタ笑いながらハジメが言う。うざい。笑

僕「死なないのが一番強い!これからが本ばっ「ごちゃごちゃうるせぇんだよ糞ガキがぁあああ!!」体育教師が話を遮り大剣を振り回した!

僕「ウォ!」今度は前傾姿勢で屈んで躱し地を蹴り体育教師の懐に潜り込む!

ハジメ「私語厳禁ですかぁ!?笑」同様に屈んで避け懐に潜り込む

ハジメ「行くぞワタル!俺は下!お前は上!」

僕「ん?!あぁ!」よく分からなかったけど直感で僕は教師の腕を切り上げた。ハジメは足を切り落としていた。

教師「うがあああ!!」悲鳴のような叫びを上げながら教師は倒れ込んだ。僕らは勝った。

教師「クソ…が!ガキのくせに…でも強くなったな…」何故か僕らを元から知っているかのような口振りで教師が言うもんだから少し寂しくなった。

ハジメ「ふぅ。ガキを舐めんなよな〜笑 ワタル首とるぞ」この状況に冷静なハジメに少し戸惑ったがそういう世界だ。当たり前なのかもしれないと言葉を心に閉まった。

僕「そっか、そうだね。でも今回は譲るよ助けてもらったし!」僕は現実で人を殺した事なんてないからビビり譲った振りをした。

教師「剣で人を切っといてなにビビってんだ?今更なんだよ。ワタルがやってくれ」か細い声で教師が言う。

ハジメ「まぁ俺はいつでも首取れる気してきたし今回はお前に譲ってやるよ笑 次ないかもしれねぇぞ?笑」

僕「まぁこれも経験か、これから何回もある事だしね!」

僕は言われた事を考えたら現実で人を切ったことないし殺したこともない。なのに剣で散々切りつけて来たし確かに今更殺すのなんか普通かと妙に納得し剣を構えた。

僕「じゃあ、さよなら先生。」剣を振りかぶった。

視点が切り替わり何故か僕は剣を振りかぶる僕を見上げている。剣を振りかぶる僕の表情はニヤつきどこか楽しそうな顔をしていた…。ブンッ




「ハッ…」

僕は首を跳ねられたような感触と共に目を覚ました。夢では視点が切り替わるのは良くあることで死ぬ瞬間に目が覚めるのも良くあること。でもどこか別視点から見た僕に違和感を覚えていた。

「もう朝か…学校行くか」次の夢はなんだろな?

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