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9/13

夏休みってなにするんですか??

「んぁぁぁぁぁぁぁ疲れたぁぁぁ」

テスト期間を終え、ようやく全てのテストが返却された。今回のテストは1回目ということもあり、通常より教科が少なかったためか、俺自身も結構点数取れた教科が多かった。もちろん花蓮にみっちり教えてもらったのもあるのだが。

「テストどうだったんだ??」

「ん?あぁ、平均96点だったよ〜」

「まじかよ…たけぇよ…」

「そういうはるはどうだったの?」

「ん?あぁ、花蓮に教えてもらった教科は全部中

 学の時より20点アップしてた」

「すごいじゃん!さっすが私!」

満面の笑みでドヤ顔をキメる花蓮に苦笑しつつ安堵のため息をついていると教室に見知った顔の生徒が入ってきた。

「朝嶺花蓮!!あなたは何点でしたの?!」

「あぁー美鈴ちゃん??どしたんそんな声を荒げて」

「何・点・で・し・た・の!!」

「平均96点だったよぉー」

「くっっっっっ…!!負けましたわ…」

「んふふ〜この花蓮様を崇めなさーい!」

なんか目の前でドヤ顔してる美少女の前で苦虫を噛み潰したような顔をしている美少女がいるんだが。流石どんな顔しても美少女は美少女なんだなぁ。

「次は負けませんわよっ!!」

美鈴が目尻に悔し涙を浮かべながら走り去っていくのをドヤ顔の花蓮が満足そうに見ていた。

「あ、そうだ、この後打ち上げ行かない?」

「打ち上げか?確かに今回頑張ったし行くか」

「いぇ〜い!そうこなくっちゃ」

「他に誰を誘うんだ??」

「え?誘わないけど」

「へ?2人きりで行くのか?」

「そりゃーもちろん。他に誰がいるってんのさ」

「いやそれは色々とまずくないか?変な勘違いされたら俺終わるんだけど」

実際入学式の時に体験したし。あの視線は痛かったなぁ。

「ごちゃごちゃ言わずに行くったら行く!!」

「わかったから背中叩くのやめてくれ」

こいつ女子とは言えないくらい地味に力強いん

だよなぁ…。

じゃ、また後でねーと言いながら去っていく花蓮の背中を眺めていると後ろから声をかけられた。

「ねぇ、北町くん、花蓮さんと付き合ってるの??」

振り向くと同じクラスの女子が顔を赤らめながら立っていた。突然の問いかけに若干驚きつつも別に付き合ってないけど、と返す。

「そっか、そうなんだ。じゃあね」

それだけ言うと彼女は去って行った。

女の子らしいおしとやかな仕草に見惚れていたがそれ以上に今のは何だったんだという疑問のほうが大きかった。

「誰だっけ…?確か西野さん…だっけか?」

未だにクラスメイトの名前を覚えていないのがバレてしまう。だって同じくクラスとはいえほとんど話したことがないのだから仕方ないじゃん。

まぁいっか。未来の俺がどうにかしてくれるだろ。そして晴馬は考えることをやめ、花蓮との待ち合わせ場所に足を運ぶのだった。


うーーーん暑い。

「放課後とはいえ太陽光ががっつり差し込んでくるなぁ」

「あ、いたいた!お待たせ〜待ったー?」

「13分くらい待った」

「だからそこは今来たところだ、って言ったでしょ???何回言っても聞かないんだから」

「だって待った事実は変わらんし」

しかもなかなかの炎天下で。

流石にここまで言ったら背中を叩かれかねないので心のなかに留めておくが。

「そんなこと言ってたらいつまでたってもモテないよー???まぁいいや、行こ行こ」

「いや言い出しっぺが???あとわかったから腕引っ張るなって」

絵面が完全に子供の遊びに付き合わされてる大人みたいになってしまっている。

まぁいっか。俺もテストで疲れたし。今日くらい良しとしよう。



「ぷはぁー生き返るぅぅぅぅ」

「やっと涼める……」

花蓮の提案で俺たちはファミレスに来ていた。

高校生のお財布事情を考慮するとここかカラオケくらいに絞られてしまうのである。

「この組み合わせ意外と美味しい!」

「飲み物で遊ぶんじゃありません」

なんかドリンクバーの飲み物で遊ぶ中学生みたいなことしてる…

「ほらほら飲んでみなよ!美味しいから」

そう言って花蓮がストローが入ったドリンクを差し出してきた。しかもすごい飲み物の色にしてはグロいんだが。

「いや、遠慮しとく。てかそれ関節キスだぞ??」

「うん、それがどうしたの?」

こいつ…俺が恥ずかしさをこらえながら発したワードを全く気にしてないだと…?!

「良いから飲んでみなって」

「わ、わかったってば」

俺に拒否権はないのだろうか。

そんな俺の努力を無視するように花蓮がグイグイコップを押し付けてくる。

「あ、意外と美味しい」

「でしょーーー!」

なんか美味しかった。最初にコーラの炭酸が口の中に広がりつつ最後は烏龍茶の香りが広がる不思議な味わいだった。

「花蓮様の特性コーラブレンド発売しちゃおっ

かなぁ〜」

「中学生以外買わんだろ」

「あ、そうそう、夏休み予定ある??」

「予定?今のとこないけど」

部活もしておらず彼女もいない男子高校生に夏休みの予定なんてあるわけないじゃないか。はは。

なんか悲しくなってきた…。

「じゃあさ、海行こうよ!!」

「え、海?」

「うん!海!」

想像の斜め上来たんだが。そもそも誘われることすら思ってなかったわけで。

「誰と?」

「そりゃ2人でよ」

「さ、さすがに誰か誘わないか?」

「やだ、2人で」

断固としてそこは譲らないんだ…

「わかった行こう」

非モテ男子が女子の誘いを断ることができるわけもなく、夏休みに花蓮と海に行くことになってしまった。

どうしよう…水着ないな。週末にでも買いに行くか。

「そうこなくっちゃ!!」

その後は雑談に花を咲かせつつ、いい時間になったため解散したのだった。





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