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勇者の敵がドラゴンである理由

作者: 瀬田一

 現在では様々な漫画や小説、ゲーム、アニメにおいてドラゴンが登場する。ドラゴンは主人公の敵となることも味方になることもある。今回はドラゴンが敵として描かれるようになった経緯を説明しようと思う。



 はるか昔、トカゲが進化した生物と考えられていたドラゴンが、ごくわずかだが生息していた。捕まえられたドラゴンは食用にされていた。ドラゴンの肉はその希少性、味、栄養価から超大金持ちの貴族しか手に入れることはできなかった。ドラゴンの肉の最も特筆すべき点は栄養価である。なんでも、食べればどんな病気やけがも治るだとか10年寿命が延びるなどの噂がまことしやかにささやかれるほどだった。



 さて、そんなとても貴重な生物であるドラゴンだが、ある国でトカゲをドラゴンに進化させることが成功した。それまではドラゴンの繁殖を試みようとしていた。ドラゴンも生物であるからオスとメスを集めればそこから繁殖させることができると考えられていたが、ドラゴンのオスとメスを見分ける方法は存在していなかった。そもそも、ドラゴンは数が少ないから2体見つけること自体が困難だった。


 トカゲをドラゴンに進化させる方法については国家機密として保持され、知る人間は限られ、他国には一切漏れ出なかった。現在ではその国は滅亡しており、ドラゴンへと進化させる方法もなくなってしまっている。


 ドラゴンを生み出す方法がわからなくなってしまったのは残念だが、ドラゴンを増やせたのは一国のみであり、その国が原因であることが明らかである。



 人工的にドラゴンへと進化させることができてから国は大きく発展した。ドラゴンの肉を他国に売ることで経済力を大きく伸ばした。ドラゴンを生きたまま買い、つがいにして繁殖させようと考えた国もあったが、うまくいかなかった。その理由はドラゴンの繁殖意欲の弱さにある。ドラゴンは強靭な肉体と強い免疫力を持ち、寿命が300年はあるとされていることから、種の保存に対して意識が薄いのである。


 また、軍事利用も行われた。ドラゴンは知性が高く、人間の言葉もある程度理解できる。体の大きさは年を取るにつれて徐々に大きくなり、最終的には象くらいの大きさになる。ドラゴンのうち人間に従順な性格を持つ個体を戦争で使い、勝利し続けた。




 ドラゴンへと進化させる技術の発展により数が増えたことと国の経済成長により、市民間でもドラゴンが流通するようになった。ドラゴンの見た目のかっこよさや所有していることが自分の経済力のアピールになることからドラゴンをペットとして飼うことが大流行した。ペットとして流通するドラゴンは人間に従順な性格であるドラゴンだが、ドラゴンの性格に関係なく売りさばく商人も多くいた。気性の荒いドラゴンを売りつけられた市民は自分では手に負えないと考え、近くの森に捨てる人間が多くいた。また、従順なドラゴンを飼っていても、餌代や一般的に普及したことによるドラゴンの価値の下落により、捨てる人間もいた。


 

 生来から気性が激しいドラゴンはもちろんのこと、おとなしかったドラゴンも人間に捨てられた恨みから、人間を襲うようになった。凶暴な精神と強い生命力を持つドラゴンが増え、人間の敵となった。軍隊でも太刀打ちできないことも多くあった。しかし、各地方でまれに一個人でドラゴンを討伐する人間が現れた。町を救った英雄として「勇者」と呼ばれるようになった。



 きっと、このような歴史がはるか昔に存在していたから、今でも勇者の敵はドラゴンとなっているのだろう。


読んでいただきありがとうございます!


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次回の投稿は4月22日です!

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