記録90_いわゆる『無理ゲー』
再び短編を描き描きしています。
投稿頻度が遅れるのは申し訳ありません……。
《血の死神》は何度も《恐怖の館》によって空間を削られ、その後にポーションの入った銃弾型の《アイテムボックス》、通称《回復弾》によって消滅しようとしていた。
その後、《メビウス》の《カテゴリ》にある《図鑑》に、新たなモンスターの情報がアップデートされる。
そこに書いてあったのは、こうだ。
ーーー
《血の死神》
惑星の状態が《大虐殺》となった場合の惑星主であり、《真実の敵》への道標を落とす。血肉を固めた塊のような存在であり、ダメージとリペアを反転させる《傷治反転》という能力を備えている。倒すためにはポーションを投げる、敵回復専用魔法をかけるなどの方法がある。
ーーー
惑星状態《大虐殺》とは?
惑星状態《大虐殺》は、その惑星で1時間以内に出たゲームオーバー数が5桁となることで達成される。
ーーー
つまり、《真実の敵》と戦うためには《血の死神》の討伐報酬が必要で、《血の死神》の出現条件が惑星属性《大虐殺》の惑星を作ることで、必要な個数は不明…………。
「無理ゲーだろーが!!!!」
戦闘が終わった《睡魔》がその説明を読みながら宙から降りてくる。
「まぁまぁまぁ、初回討伐ボーナスでかなりもらえたんだしさ、それでいいじゃん」
《真実の敵》挑戦アイテム、《血肉》。
とある場所に《血肉》を捧げることで、ラスボス挑戦のために倒さねばならない《真実の敵》と戦うことができるのだ。
《真実の敵》は、『動物』、『植物』、『無生物』を司る3体がいる。
だが、そいつらの討伐報告はゼロ。
発見報告もゼロ。
このように、倒すのが難しいどころか、見つけるところから難しいのだ。
惑星間移動もそこまで楽なわけでもない。
それなのに、あらゆる惑星で一時間以内に5桁のプレイヤーをキル。
属性を《大虐殺》に変化させて、惑星主《血の死神》に勝利、《血肉》を得る。
それを繰り返して、どこともわからぬ場所に《血肉》を何個か捧げて、ようやく《真実の敵》に挑戦可能ってわけだ。
そして、《真実の敵》は《血の死神》よりも強いときた。
そして?それと同じような労力を3回やって?
その後に何?
《真実の敵》よりも強いラスボスが待ってるわけね。
…………やってらんねぇよなぁ……。
これは、そう。
いわゆる『無理ゲー』と呼ばれる互いのものだな、うん。
それでも、目下の課題は《ドクター》を筆頭にした《隠し能力》派閥の撃破。
今頃は、コロシアムの方も粗方終わっているはずだが………。
「おーい、《食龍》、《集眼》。ちょっとこっち来い!!」
《血の死神》を討伐して、報酬を確認してから再び3人があつまる。
「どうだ?能力に何か変化は?」
「俺の《顎門》は、少しずつだか出力も増してきているし、反動も少なくなってる。成長はしてるかな」
「………俺には、まだ能力は発現してない。能力発現の条件なんて、どんなものが………」
「…………ちょっと見せてみろ」
そう言われ、《集眼》は《睡魔》の頭を掴む。
「え、ちょ、なに怖い」
「…………、大丈夫だ。能力の根幹はできてる。そこからもうちょっと、これから発現する能力に合わせた行動をすれば、成長して、いずれ花開く時が来る」
「その、これから発現する能力に合わせた行動ってのは……?」
「それは人それぞれ、俺にもわからん。自力で頑張ってくれ」
こうして、成長のための戦闘、
《血の死神》、《ブラッディグリム》との戦闘が終わったのであった。
最近できた短編、どうぞお読みください!!
『抑止力の英雄の最期』
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