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記録89_(作者)ここまで来ると、もはや可哀想だよね


昨夜は投稿できませんでした。

もう最近は疲れ果ててるので週一にしたい願望と戦っています。



…………週一でもいいですよね?













「いやぁ。NPCにしては粘ったな、尊敬するよ」




「「「「キイィィイヤアアァァァアアァ!!!」」」」





 《血の死神(ブラッディ・グリム)》は度重なる《空間断裂》によって、再生が追いつかずにぐちゃぐちゃのままで再生している。





 身体のありとあらゆる部分を細切れにされ、中途半端なところで再生し、歪な形を保ったままの姿でそれは存在していた。






 だが、壊してはいけない檻はまだ壊していないから、血はまだ流れ続けている。



 血に触れてしまえば、その瞬間触れた部分から血が侵食して、やがて全身取り込まれてゲームオーバーだ。







 今考えてみれば、この状況は実際負けゲー必死であり、プレイヤーに理不尽を押し付けるような戦いだ。



 相手は特殊攻撃以外は回復する、倒し方がめちゃくちゃだ。




 それに比べ、こちはら一撃でも喰らえば即お陀仏。






 これにはチーターもニッコリな内容だ。






 だが、現に成し遂げた。



 ここまで来れば、もう終わりも近い。








 《血の死神(ブラッディ・グリム)》はまた新しく血球を作る。






 即席だから《血の檻(ブラッド・メイデン)》ほどは作れないだろうが、当初警戒していたエネルギーを放出する攻撃はできそうだ。






「「「「「ジャ、ギジュアアァァァ………ッ!!」」」」」






 永遠と回転していた血を解放して、前方に血のエネルギーを放出する。




 言うならばこれは、《高血圧(ハイプレッシャー)》、ってとこかな……?



 まぁ、関係無いけどね?








 血液は、俺の周囲に近づいた瞬間に()()した。




 俺の能力(アビリティ)である《恐怖の館(スリラー)》は、この世とは違う法則を持った異空間を作り出す能力(アビリティ)



 俺の周囲に、結界のように薄い異空間を作っておき、その異空間に『この異空間から出た血液は何者の干渉も受けずに霧散する』という法則をつければ、今のように血を防ぐことも可能だ。







 今のが奥の手だったのか、息切れのような呼吸の仕方をしながら、助けを求めるようにこっちに手を向けてくる。




 でも、それすらも異空間によって切り刻まれる。






















 その光景を直視しながら、やはり俺は興奮していた。





 あぁ………、楽しい!!


 やはり、ゲームこうでなくちゃ意味がない!!









 《血の死神(ブラッディ・グリム)》が腕の肉の再生に集中する。



 その隙に、俺は《血の死神(ブラッディ・グリム)》の本体を切り刻む。




 ちなみに、使っているのは能力(アビリティ)なので、俺は手をポケットに突っ込んだままだ。








 ほぼ同時に、瞬時に何十箇所も斬られて、粒子となったその身体を自身の形に構築しなおす。


 そしてまた、《空間断裂》によって瞬時に粒子に変わっていく。




 このイタチごっこを繰り返し、《血の死神(ブラッディ・グリム)》は明らかに疲弊していた。





 やがては、部分的に異世界に飛ばされている自身の肉体を再生で補いきれなくなり、どんどんと小さくなっていく。




「「キャアあァイイイィィいいぃィィイイい………」」





 明らかに衰弱していき、3階建てマンションの屋上でもあまりあるほどの大きさだった巨体が、もはや1階建ての民家の屋上から飛び乗れるほどの高さとなっていた。




 単純計算でいくと、三分の一くらいか。







 だが、《食龍》の《顎門(アギト)》もそうだが、空間系のチカラはこの手の奴にトドメを刺すことはできない。





 だから、そのためにポーションを用意したんだ。












「今だ。全部()()




 《血の死神(ブラッディ・グリム)》との距離が、半歩開いた。



 そこが、《血の死神(ブラッディ・グリム)》にとっても、《睡魔》側プレイヤーにとっても絶妙な位置であった。





 その言葉の瞬間に、両者動き出す。




 体制を立て直そうと引く《血の死神(ブラッディ・グリム)》と、《睡魔》&《食龍》&《集眼》によって放たれるポーションの嵐。





 動き始めは《血の死神(ブラッディ・グリム)》の方が早かった。




 奴らから逃げ切れると確信した。




 ポーションを投げる速度と、先ほどまで巨体だった《血の死神(ブラッディ・グリム)》が逃げる速度。



 絶対に先ほどまであの巨体を支え続けてきた土台をもつ《血の死神(ブラッディ・グリム)》が早いだろうと、内心は考えていた。










 そう考えたから、プレイヤー側も策を用意した。






 ポーションを、撃ったのだ。



 ポーションというのは瓶に詰められた液状の回復薬であり、撃つというイメージはあまりない。




 ならば、どうやって撃ち、どうやって《血の死神(ブラッディ・グリム)》に追いつかせたのか?





 それは、()()()()()()()()を撃ち込んだのだ。



 (まぁ正確には、アイテムボックスのようなもの、だが)





 アイテムボックス。


 文字通り、アイテムを収納するための箱。







 それは誰しもが持っているものであり、()()()()()()なくなることは決してない。










 そう、普通であれば。





 だが、それも普通の場合の話。


 アイテムが無限に入る箱というのは、その箱の中に《別次元》が広がっていると言うことだ。








 それは、まさしく《食龍》と《睡魔》の得意分野。




 プレイヤーが愛用するアイテムボックスを、外付けのものを媒体として特殊なものに作り上げたのだ。




 弾丸状で、撃ち込んだ時点で展開(パージ)され、体内で中身が溢れ出す仕組みに。







 この弾丸を、《集眼》の用意した銃で何発も撃つ。




 一発につき、ポーション一個。








 《血の死神(ブラッディ・グリム)》にとっての、毒の入った爆弾が、体内で暴発したのだ。












作者(ボスモンスター的立ち位置なのはわかるけど、ここまで来るともう可哀想に思えてくるよね………)

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